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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

快傑ズバット大全

2002年

ズバットの真似は危ないから絶対しないでね

 「ズバッと参上、ズバッと解決!人呼んで、さすらいのヒーロー!快傑ズバァァァット!」日本一のカルトヒーロー、魂の徹底研究書遂に登場。全32エピソードを徹底紹介。ストーリー解説、シナリオ検証はもちろん、数々の伝説を生んだ日本一対決をリアルに再現。超細密イラストでよみがえるボスと用心棒。原作者・石ノ森章太郎によるズバット、ボス、用心棒のラフデザイン画を本邦初公開。主演の宮内洋、メインライター長坂秀佳のロングインタビューのほか、プロデューサー、作曲家、スタッフの談話から、作品の全貌が浮かびあがる。

 1977年に放送され、今でも根強い人気を誇る大傑作。「だが、その腕前は日本じゃ二番目だ」から始まって、口笛吹いて自分を指さす一連のシーンを真似しない奴はいなかったはずだ。琵琶奏者を嫌がらせたオープニング曲もカッコ良く、ズバット自身は変身前と比べて、あんまり愛想のないデザインだったものの、鞭で悪人を打ち据えまくり、挙句の果てにはカニばさみというドSな魅力を爆発、当時の良い子たちに強烈な印象を残したヒーローが、なんと単独の研究本で復活です。本屋に行かない奴は漢(おとこ)じゃないぞ!

 いやぁ、それにしても泣かせるね、この表紙。主役はズバットじゃなくて早川健だ!っていうことをガンガン主張しておりますね。当たり前ですけど素晴らしいのは表紙だけじゃないよ。内容もかなり充実していて、まずは宮内洋のロングインタビュー。「ズバットは自他ともに認める代表作」と公言しているだけあって、気合の入ったインタビューです。なんか異様に丁寧な言葉遣いが気色悪かったりするんですけど、普段から、あんなしゃべり方をする人なんでしょうか?それとも「ヒーロー番組は教育番組である」という持論に基づいて、きちんとした話し方を心がけておられるのでしょうか。ちなみに写真にはポーズをつけて写っています。しかし歳取ったねぇ。アップでキザったらしいことやるのは限界と違いますか。『百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊』で23年ぶりに番場壮吉を演ったときで、既にアップはキツかったもんなぁ。かと言って、跡を継げる役者も見当たらないし……。いっそ京本政樹にと思わないでもなかったけれど、最近は幽霊みたいな人になってしまって、宮内の陽性の魅力とは懸け離れてきたからなぁ。

 それはさておき、ストーリーやデザイン画はもちろん、あまつさえ全用心棒との対決や毎回の決め台詞まで載せちゃっている「分かっている」作りで、しかも、すべてについて宮内の一言コメント付き!LD最終巻初回プレス分全部にサインしたり、総集編『快傑ズバット メモリアル』初回特典のトレーディングカード全部にサインしたりとファンサービスには力を惜しまぬ宮内ですが、この本でも大活躍です。


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