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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ワンダーガールズ 東方三侠 東方三侠

[監督]チン・シウトン、ジョニー・トゥ [出演]アニタ・ムイ、ミシェール・キング、マギー・チャン  1994年

アジア版チャーリーズ・エンジェル、「天にかわっておしおきよ!」

 『レッド・ブロンクス』のアニタ・ムイ、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のミシェール・キング、『ポリス・ストーリー』のマギー・チャン……主演3人の名前を見るだけで物凄く豪華で贅沢なアクション巨編ではないかと期待でドキがむねむねするのは当然の反応なのですが、その想像を裏切って、異様な素晴らしさが満載の怪作なのです。

 近未来の香港。3ヶ月の間に18人の赤ん坊がさらわれるという事件が発生する。この事件の首謀者は、地下深くの魔宮に潜み、清朝を復興させるための皇帝候補を探す悪の秘密教団であった。刑事である夫を陰ながら手助けしている黒いマントの正義の味方、内助の功の化身「ワンダー・ウーマン」(空飛ぶ鉄腕美女、紅い旋風のリンダ・カーターとは無関係。おまけにコスプレのセンスゼロ)ことアニタ・ムイが教団の野望を阻止すべく活躍するが、その前に立ちはだかったのはミシェール・キング。彼女こそは、アニタと周りをうろちょろしている賞金稼ぎマギー・チャンとともに、かつて教団で人間兵器として育てられた仲良しこよしだったのだ。たったひとり脱走に失敗したミシェール・キングは、シャドームーンみたいなことになってしまっていたのだね。さぁ、どうする、アニタとマギー!

 見た目はキャッツアイのパチモンみたいな3人は、もともと悪の組織に育てられていたが足抜けしたというアクマイザー3みたいな連中で、それぞれ生活を営んでいたけれど、なんやかんやで協力して組織を倒すことになりました。この、なんやかんやにかかる時間が長くてややこしく、いささかうんざりしないでもないのですが、そこはそれ、アクションで押し切ります。で、悪者に捕らえられた赤ん坊たちを助けに敵の本拠地に乗り込んだはいいけれど、人肉を食わされて小便は垂れ流しの赤ん坊たちを見て「昔の私達のようだわ。もう手遅れね。社会に復帰できない」と、自分たちはちゃんと社会復帰しているのを棚に上げて、「殺すしかないわ」と言ってあっさり爆殺するなど、正義の味方とは思えない現実的な思考で事態を収拾。子供を奪われた親たちの憎しみは、地下帝国よりも、この3人に向くのではないか。しかし、そんなことお構いなしの3人は地下帝国を壊滅させ、意気揚々と去っていきます。どれだけ火薬を使ったのだろうと思わせるほどの爆破に次ぐ爆破、ワイヤーを使いまくったあり得ないアクション・シーンも満載で、まったく目を離せません。同じスタッフ、キャストで作られた続編『ワンダーガールズ 東方三侠2』では、三人の入浴シーンがあるというので「ちょっぴりH」などと宣伝していたが、そのシーンに感じる奴なんて絶対いないようなお粗末入浴シーンだった上に、舞台がいきなり核戦争後の世界になっていたり、ゲスト出演の金城武が生首にされて悪役の変なオヤジに顔中舐めまくられていたり、誰もが想像しなかった二度と続編の作れないラストが待ち構えていたりで、あっと驚く展開に開いた口がふさがりません。とにかく必見の快作。



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