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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

巨神ゴーグ

[出演]田中真弓、佐々木優子、池田秀一  1984年

君と行くのさ冒険の旅 巡り会いたい

 こんなマイナーなアニメを覚えている人は、そうそういないと思いますが、覚えている人は幸せである。心豊かであろうから、などとオタクなことを言ってしまうほどに素晴らしい作品です。

 サモア諸島東南2000キロにある「オウストラル島」は、何故か地図には載っていない。そんな島の秘密を探るため、少年・田神悠宇は、地質学者だった父の遺志を継ぎ、冒険の旅に出る。父の友人ドクター・ウェィブとその妹ドリス、ウェイブの友人で「船長」と名乗る男の手を借り、島に向かう悠宇を、巨大複合企業GAIL(ガイル)とレイディ・リンクス率いるギャング団クーガー・コネクションが狙う。ようやく島に降り立った悠宇たちだが、突然、謎の怪物に襲われ絶体絶命。そこに突然、青いロボットが現われ怪物をやっつける。島の住民から「神の使い」と呼ばれる青い巨人ゴーグの導きのもと、GAILの戦闘部隊の追撃を躱しながら悠宇が辿りついたのは……。

 劇場版『クラッシャージョウ』で天才的な手腕を発揮したアニメーター安彦良和の最高傑作です。最高傑作とは言うものの、監督作品で傑作なのは『クラッシャージョウ』とこれだけなんですけどね。『アリオン』は酷かったからなぁ……。絵はキレイなんですよ。キャラクターデザインや作画監督を務めた『超電磁ロボ コンバトラーV』『無敵超人ザンボット3』(必見!)『機動戦士ガンダム』なんかを見れば分かると思いますが、あの柔らかな線、滑らかな動き、変な言い方ですけれどアニメアニメしていない自然な感じというものは、我が国、いや全世界、全宇宙で最高峰、これはもぉ文章で説明できません。ただ、この、どっちが名前か分からないような人は、漫画を描くと絵が汚くなるんです。そして、どうも監督としての才能はあまりないようなのです。このあたり、同じくアニメーター上がりでマンガを描いたり監督したりする宮崎駿と似ていますね。やっぱり分際ってものは弁えなきゃいかんってことでしょうか。まぁ、そんなことはさておき、このテレビシリーズでは、全宇宙最高峰の絵、動きが全26話ず〜っと維持されるのである。これを奇跡と呼ばずして何と言う。ストーリーの方も、これぞ冒険活劇、少年漫画の楽しさ、「なんやジャイアントロボやんけ」とか「鉄甲機ミカヅキやん」とか「大魔神とちゃうの」とか、そういうことを言ってはいけません。ただ、ただ、こういう作品に巡り会えた喜びを噛み締めていただきたい。おまけに主演は田中真弓とくれば、鬼に金棒である。良質の子供番組というのは、こういう作品のことを言うのだ。



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