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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙

[監督]永丘昭典 [出演]戸田恵子、中尾隆聖  1989年

おなかが減ったら、ボクの顔をお食べ

 良い子ちゃん達お待ちかね、アンパンマンの登場だ!て言うか、まだやっているのか、この番組。俺は「鉄火のマキちゃん」を最後に見なくなったが。それにしても「鉄火のマキちゃん」……頭に鉄火巻を2本ツインテール状態で乗せて、巻き簾を振り回して戦う鉄火肌の女の子ということで、実によく出来たネーミングだとは思うけれど、子供に「鉄火肌」なんて分かるのか?

 それはともかく、今回御紹介するのは劇場用第1作。「キラキラの涙」をめぐる、アンパンマン達とばいきんまんとの争奪戦です。アンパンマンがいつものように欠食児童探しに精を出していると、落下する宇宙船を発見。宇宙船は、ドロンコ魔王に盗まれた「キラキラの涙」という宝石を取り返しに地球にやって来たナンダ・ナンダー姫とマルデ・へンダーのものでした。「キラキラの涙」は悪い心の者が持てば悪の力を発揮し、正しい心の者が持てば平和が訪れるという鉄人28号かマジンガーZみたいな宝石です。厄介ごとを地球に持ち込みやがって、このクソエイリアンめと内心ムカつくアンパンマンでしたが、どうせ暇なので「キラキラの涙」を探す旅に出発します……。

 当時、大学生だった私はサングラスにコートという出で立ちで一人映画館に行ったのだった。特撮映画なら、ある程度の年齢の客もいるが、アニメ、しかもアンパンマンとなると完全子供向けなので親子連れオンリー。そこに佇む私……まるで誘拐する子供を物色に来た変質者みたいである。空席はあったけれど座る勇気はなかったね。で、生まれて初めて立ち見(幼児を見て勃っていたわけではないので誤解なきよう)という奴を経験しながら見たのだが、これは傑作!まず絵が美しい!色使いが凄くキレイ!特にアンパンマンが朝焼けの空(だったと思ったが)に浮かんでいるところなんか、ちょっと体が震えるね。ごく単純な色遣いで、ここまで美しく描かれる背景には脱帽です。他にも氷の世界だの砂漠だのと様々なシチュエーションで戦うアンパンマン達、テンポも良くて飽きさせません。それからストーリーは単純やけど、お子様達に正義と勇気と友情を熱く訴えているぞ!子供には、こういう映画を見せなきゃダメよ。でないと、日付の切れた牛乳を再利用するような大人になりますよ。それにしても、早い段階からレギュラーなのに、口からカレーを吐く姿がお母さま方に不評のカレーパンマンにひきかえ、おむすびまんの位置は美味しすぎないか。ほとんど後期ルパンの石川五ヱ門と化して、美味しいところを一人でさらっていく姿には、カレーパンマンも泣きの涙でしょう。

 アンパンマン達を助けるために犠牲になって消えていく哀しいキャラ、ゆきだるまんには、命の不思議さ、輪廻転生まで考えさせられる深いドラマが秘められていて、心が洗われるようです。更に、初お目見えのどんぶりトリオ(3人それぞれ自分のテーマソングを歌いながら登場!)などなど脇を固めるキャラも完璧だ!家族で見よう!しかし、ここまでキャラクターが増えると、とても把握しきれないので、アンパンマン登場人物名鑑かなんか作ってくれないだろうか。カバオ君は載せなくてもいいですから。



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