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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

五星戦隊ダイレンジャー

[出演]和田圭市、能見達也、羽村英、土屋圭輔、高橋夏樹、中康治  1993年

天に輝く五つ星!

 日本のテレビが生んだ大傑作の一つ『秘密戦隊ゴレンジャー』から続くスーパー戦隊シリーズ第17作。シリーズ数ある中で「面白さ」、「かっこよさ」、そして「熱さ」という点で他の追随を許さないのが、この作品。

 今から8000年前の紀元前6000年頃、中国南部にダオス帝国(ダオス文明)が誕生した。そこでは、サイキックパワーの能力(妖力)を使うゴーマ族と、気功術の能力(気力)を使うダイ族が、後の人類の祖先となるシュラ族(特殊技能なし)を支配していた。ある日、帝国の独占支配を企むゴーマ族は、ダイ族に攻撃を開始したが、以来6000年もの長い戦いの末、ゴーマ族とダイ族は表舞台から姿を消し、戦いは終わったかに見えた。しかし、再び世を暗黒に塗りつぶそうと、ゴーマ族が現代に復活、それとともに、ダイ族の意志を受け継ぐ、気力の戦士も、また復活した!

 気力パワーでゴーマ一族を打ち破れ!というわけで、まず出演者のテンションがスゴイ。どうしてここまで、と思うような高い高いテンションで視聴者をぐいぐい引っ張っていく。何かというと叫んでいる熱血野郎ども、熱いぜ!特にシシレンジャーを演じた能見達也は渡部篤郎を先取りした妙なテンションと動きで楽しませてくれる。あの人は、もっと売れていい役者だと思うぞ。そしてアクション。中国拳法を取り入れたスピーディー(なにしろ早回ししてるんですから)なアクションはヒーローもののかっこよさを再認識させてくれた。特にテンマレンジャー、「天火星」亮こと和田圭市は高校時代に体操、大野剣友会にも在籍とアクション上等な人で、変身前からものすごく動く。実に『宇宙刑事ギャバン』の大葉健二、『宇宙刑事シャリバン』の渡洋史以来のヒーローである。また、「天火星」亮と魔拳士ジンとの因縁の拳法対決、「天幻星」大五孔雀明王の化身クジャクとの悲恋、「天重星」将児とゴーマ族の落ちこぼれ3バカトリオとの熱血物語、「天時星」知と亀夫(超気伝獣ダイムゲン)との友情、「天風星」リンの「吼新星」コウに対する母性の物語等、主役5人それぞれにサブストーリーが設けられ、全員が主役級という現在に至るシリーズの原点ともなっています。

 そして、「馬鹿馬鹿しさ」というファクターも大切。ジャジャ〜ン!という音楽と共に太い筆文字で「シシレンジャー対ハニワ腹話術師」なんて画面一杯に表示される演出!怪人どもも変な奴ばっかり(キ○タマ叩かれて「むひょひょひょひょ」と笑っている鍵道化師とか、見得を切りながら現れるカブキ小僧とか、その名もズバリ、3バカトリオとか)ならヒーロー側も狂っている。彼らは「なんとか拳」で戦うわけだけれど、大酒飲みの豆腐仙人との戦いは、どっちがより多く飲めるか、という新入生歓迎コンパみたいな戦い。で、豆腐仙人を酔いつぶれさせ(自分は飲んだ振りをしただけ)、「急性二日酔頭痛拳!」(相手を酔いつぶれさせてボコボコに殴る)でトドメ。ひどい!卑怯だ!(そのとおりだ)という豆腐仙人の声が悲しく響く……。なんて痛快な作品でしょう。スカッ!としますよ、スカッ!と。



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