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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

仮面の忍者 赤影

[出演]坂口祐三郎、牧冬吉、金子吉延  1967年

合点合点承知、大丈夫♪

 『RED SHADOW 赤影』などというたわけた映画が公開されましたが、私のように常識ある人は初めから期待しないけれど、奥菜恵や麻生久美子につられて見た人達によると、やっぱり面白くなかったらしい。「リメイクじゃなくて、全く新しい映画」などと監督がほざいていたが、じゃあ「赤影」じゃなくてもいいわけで、結局、つまらん映画しか撮れないから、赤影のネームバリューと女優のお色気だけで客を釣っただけ。それに引き換え、原点足る本作の何という素晴らしさ。一応時代劇なのに、空を飛ぶのは当たり前、ビームにロケットは発射し放題で、敵の秘密基地は琵琶湖タワーと、センス・オブ・ワンダーここに極まれり。

 豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に金目教という怪しい宗教が流行っていた。それを信じない者は恐ろしい祟りに見舞われるという。その正体は何か?藤吉郎は金目教の秘密を探るため飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。その名は……「赤影、参上!」というわけで、第1部「金目教篇」では、甲賀幻妖斎が興した謎の新興宗教「金目教」の謎と、甲賀忍群である霞谷七人衆との戦いをメインに描き、最後には金目教の御本尊、金目像(目からビームを出す巨大ロボ)まで動き出す。

 織田信長の活躍した頃、海を渡ってきた奇怪な妖術者の群れが「ギヤマンの鐘」を求めて各地を襲撃した。世界制覇を狙う卍党の仕業である。強烈なエネルギーの製法を秘めた「ギヤマンの鐘」3つ。日本の平和を願う信長は、卍党の野望を粉砕すべく、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。その名は……「赤影、参上!」の第2部「卍党篇」では、生きていた甲賀幻妖斎が空飛ぶ大怪球「大まんじ」に乗って大暴れ。率いるうつぼ忍群ともども派手なマントに卍マーク付きのガスマスクを被って、できそこないのミステリアンみたいな格好で3つの鐘の争奪戦を繰り広げる。金を探し、手に入れ、奪われ、奪取し、という争奪戦そのものの面白さもさることながら、ぶっとんだビジュアル面や地底の人口太陽(それを作った南蛮人ベロベロ・ペドロ役が大泉晃というのも素晴らしい)などSF的魅力も満載で、個人的に最も愛するパート。

 悪大将、夕里弾正の反乱を知った織田信長は、居城、清洲から小人数を率いて京の都へ急いだ。しかし、その道筋には弾正に味方する根来の忍者が恐ろしい怪獣を操って待ち構えている。道中の無事を願う信長は、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。その名は……「赤影、参上!」の第3部「根来篇」からは怪獣ブームに乗ったものの、その他の描写が地味になってしまう。敵は夕里弾正と手を組んだ暗闇鬼堂率いる根来十三忍。いかにもワンクールな設定なのに、怪獣は6匹だけ。しかも、モチーフが山椒魚とか白蟻とか微妙だったりする。

 飛騨の国、影一族に伝わる黄金の仮面は、あらゆる忍者にとって憧れの的、栄光のシンボルであった。そしてまた、仮面には莫大な黄金の謎が秘められているのだ。この仮面を奪い、忍者の王座を狙う者が現れた。怪忍獣を使う魔風雷丸である。立て!仮面の忍者!「赤影、参上!」の第4部「魔風篇」では、怪獣路線はそのままに、敵が魔風雷丸率いる魔風十三忍に代わる。第3部の敵役が原健策(松原千明のお父さん)で、そんなに怖くなかった反省からか、雷丸には汐路章を起用。狂ったメーキャップと狂った演技(これはいつものこと)で大活躍。ラスト、黄金の仮面の秘密の力を解放する呪文が「ぱよよ〜ん、ぴよよ〜ん、ぷよよ〜ん」だと知ったとき、どんな気持ちだったか聞いてみたい。



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