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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

週刊テレビ広辞苑

[出演]槍魔栗三助、上海太郎、ひさうちみちお  1987年

エスパニョーラ!

 これは読売テレビの深夜番組。読売テレビの深夜枠には、『鶴瓶上岡パペポTV』や上岡龍太郎の無茶な企画(視聴率調査機を意図的に操作するとか全裸のおねえちゃんのあそこを隠すように座って対談するとか1時間一人でしゃべっているだけとか)が面白かった『EXテレビ』、マニアックなセレクションと完全ノーカット放送を売りにした至高の映画番組『CINEMAだいすき!』(『アニメだいすき!』っていうのもあったなぁ)など素晴らしい企画が多かった。コント番組も充実していて、『どんぶり5656』という番組では、まだバリバリのコメディアンだった竹中直人が「砂の器〜♪」と歌いながら視聴者のお便りを読もうとしたが、ハガキが一通も来なかったので仕方なく歌っているだけとか、タージンが街頭で道行く若い男性を呼び止めあみだくじ勝負を仕掛け、負けた相手は有無を言わさず丸坊主(逃げようとしたらスタッフ全員で取り囲んで拉致)にするという関西ならではの凶悪な企画とか、いろいろ楽しませてくれたものです。

 で、この番組は、京都大学発祥の劇団そとばこまちの劇団員がメインで活躍したコント番組、ハイパーインテリジェンスギャグTVの最高峰である。毎週、五十音順に、その音で始まる単語をモチーフにコントをやっており、コンセプトとしては相原コージの『コージ苑』のパクリなのですが、出演者たちの異様なハイテンションが見るものを釘付け。単発コントも面白かった(「身勝手」……豆腐を買ってこいと言われた少年だが、誘惑に負け、「おかあちゃん、ごめん!」と、たこ焼きを買ってしまう。しかし、次の瞬間つまづいて倒れ、哀れたこ焼きは通行人に踏まれてしまう。途方に暮れる少年に、紳士が歩み寄る。「さあ、立ちなさい」と少年を促し、「親父!三舟くれ!」とたこ焼きを買い求める。店から戻ってきた紳士は、期待に震える少年に微笑みかけて一言「じゃあ」。紳士は何事もなかったかのように立ち去り、少年は一人取り残される……が忘れられない)けれど、上海太郎が「薀蓄マン」に変身し、通行人を捕まえて「読んでみなさい!」と難読漢字を読ませるだけのコーナーとか、槍魔栗三助(現在は生瀬勝久を名乗っています)が陶芸家か書家みたいな格好で「その道30年のプロ」になり、西村頼子のインタビューを受ける「現代の匠」シリーズなども最高。ゲリラ一筋30年エスパニョーラ三宅とか、ドラッグ一筋30年ヒロポンタとか、ちょっとやばそうなキャラクターで出てきて、最後の方は暴走し、「既に私たち凡人の思い及ばぬ境地に達しておられるようです」で落とすこのコーナーは、槍魔栗のテンションだけで成立していたようなものだ。

 深夜番組だけに、ナース井出の人生相談や、アイキャッチに清水ひとみがシャワーを浴びたりする(でも脱がない)「○行の女」といったお色気コーナーもあった。でも、清水ひとみなんてオバハンより、「ま行の女」で5回だけ出てきた前原祐子の方が可愛かった。番組終了後は、升毅(後に『沙粧妙子 最後の事件』に出たときはビックリした)や古田新太、なにわのキョンキョンこと羽野晶紀を加え、『現代用語の基礎体力』、『ムイミダス』、『未確認飛行ぶっとい』とシリーズ化したが、面白さはどんどんトーンダウンしてしまい、私は途中から見なくなったよ。やっぱり、槍魔栗、上海太郎、はりけーんばんびの黄金トリオが最高だったなぁ。



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