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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

バストロイド 香港大作戦!! 女機械人

[監督]ジェームス・ルー [出演]青山知可子、エイミー・イップ、シェ・シャオタン  1991年

女機械人は胸で勝負する!

 香港の人間というのはどういう頭の構造をしておるのでしょうか。世間体とか常識とかそういうものを超越して、アホな思い付きをそのまま映像にしている。本作でも、「素晴らしいロボット」が金色タイツを着ただけのおっさんだったり、ロボットなのに胸毛がボウボウだったりと、この暴走するパワーに日本人もアメ公も勝てないわけです。試験勉強をするふりしてスケベな深夜放送を聞いて一人悶々としているニキビ面の高校1年生の脳内妄想を映画にするとこんなになります。バカバカしくて大笑い。そして意味なし。

 中東の国王が香港でロボット博覧会を開催。よせばいいのに、王子がお忍びで見物にやってくる。護衛に就いたのは、香港警察の青山知可子警部。しかし、アンドロイド軍団計画が採用されず、博覧会にもお呼ばれされなかったことを逆恨みした日本のキチガイ科学者ビリー・チョウがハラキリし、自分の記憶を開発したアンドロイドにコピーして殺人アンドロイドとして復活、知可子をぶち殺して王子を誘拐する。女性科学者シェ・シャオタンは、誘拐された王子を救うため、知可子をB89、W60、H85の性戯、もとい正義のアンドロイドとして生き返らせ、もう一人のアンドロイド、『真説エロティック・ゴースト・ストーリー』や『チャイニーズ・エロティック・ストーリー』というタイトルを見ただけで、製作者の知能指数が分かるような映画に出演、香港映画界のセックスシンボルと呼ばれたエイミー・イップとともに殺人アンドロイド(元ビリー)に立ち向かわせる。かくして、アンドロイド同士の性器の、もとい世紀の対決が始まった!

 このキチガイアンドロイド、王子を誘拐したまでは良かったものの、無敵の肉体でよみがえったことに浮かれ、夜の街で女を買いまくり。ところが、イク前に女のアソコをぶち抜いてしまって殺してしまうわけですね。アホですね。そんな連続娼婦殺害を行う敵役を演じるのは、『サイクロンZ』『奇蹟/ミラクル』でジャッキー・チェンとも共演している悪役マーシャルアーツ俳優ビリー・チョウ。フルチンになったり首だけになったり、香港の俳優さんは、自分の経歴やらなんやらに関係なく、いろんなことをしなければならないから大変です。そして、こいつを追う二人のバストロイドが、その名に恥じない巨乳です。エロエロです。ちなみに巨乳はミサイルにはなりませんので念のため。『鉄甲無敵マリア』『女バトルコップ』みたいな装甲があるわけでもなく、胸の部分がキンキラキンになっているだけの体にピッタリレオタード。そんな巨根と巨乳がカンフーアクションで対決です。これこそ香港映画の真髄ともいうべき勢いと迫力だけは満点のバカ映画。青少年の夜のお供に最適、これさえ見ておけば、非行の道に走ることもないでしょう。


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