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石井輝雄監督による3話オムニバス作品です。
近親相姦の兄妹が辿る悲惨な運命を描く第1話。寛文5年。橘ますみは、兄、吉田輝雄の殺害容疑及び近親相姦の罪で捕われた。大工の輝雄とますみは、貧しくても仲良く暮らす兄妹だった。ところが、仕事場で大怪我した輝雄の医療費を支払うため、ますみは兄の命を救ってくれた呉服屋、上田吉二郎の妾になれと求められたのだ。それを察した輝雄は、元はと言えば自分のせいであることを棚に上げて、ますみは俺のものだとばかりにズッコンバッコンの毎日。本当に大怪我しているのか輝雄。そんなある日、さすがの輝雄も自責の念に駆られて自殺を図るが、下半身以外は役立たずで果たせず、結局、ますみにとどめを刺してもらったのだった……。
レズ尼達の地獄絵図である第2話。寛文8年。珠光院の院主代、賀川雪絵は、夜な夜な裸身を、付き役尼僧の白石奈緒美に笞うたせるSMレズにハマっていた。ある日、尼僧、尾花ミキと本寺の僧、林真一郎が野外セックスを楽しんでいるところを発見、体の火照りも一層増して、奈緒美とのレズにも熱が入り、ゲバゲバなつけまつげもプルプル震える今日この頃だったわけだが、やっぱりレズより本物の肉棒が欲しかった雪絵は、戒律を破った者には折檻よ! ってことで、ミキを縛り上げて釜茹でにし、そこへ泥鰌を放り込んでの泥鰌鍋というグルメな拷問、更に隠し味として、あそこに唐辛子を突っ込む。それを見せつけられた林は、雪絵に迫られるのだが……。
彫り師の狂気が悲劇を招く第3話。寛文11年。柳橋の芸者、沢たまきの背に彫られた地獄絵図が、評判をよんでいた。この刺青を彫ったのは小池朝雄だったが、彼は拷問のエキスパート渡辺与力に本物の責めを見せてくれるように願い出る。長崎で、キリシタン宣教の疑いで捕えた白人女の出張があるから一緒に行こうぜってことになり、土台になる処女・三笠礼子を無理やり拉致して連れて行く小池。白人女たちが裸に剥かれ、縄、百叩き、抱き石、磔水車、逆さ吊り、首輪での引き回し等々、拷問のフルコースを受けている姿を必死にスケッチした小池は、興奮冷めやらぬうちに、その地獄絵図を礼子に彫り入れるのだが……。
どれもこれも暗くて重いねぇ。第3話の延長線上に『徳川いれずみ師 責め地獄』がありますが、こっちの方が断然オススメ! 石井監督の最高傑作だと思います。画面はいつものとおりの石井調。何も知らない純粋な良い子ちゃん達が、「刑罰というものは……」とかなんとか吉田輝雄の真面目なナレーションで始まるこの映画を、犯罪と残虐な刑罰について考えさせる映画なのかと思ったり、人が人を裁くということとは、なんて深刻に考えたりしようものなら、いきなり生首ピュ~ンで度肝を抜かれます。いやぁ、石井監督は好きやねぇ、生首だの腕だのを飛ばすのが。て言うか、残酷シーンを描きたい! だったら刑罰! みたいなノリでしょう、多分。それでOK! これで分かりましたね。石井作品で何か考えようなんて、ありえないんだよ! 生首ピューンでしょ、逆さ磔でしょ、牛で股裂きでしょ、とにかく酷い。そんな目に合う人達はどんな人達かというと、近親相姦のカワイコちゃんに、ケバいレズ尼と、別の意味で映像的に酷い人達です。こういうものを描かなくて何が映画か! と思いますね。所詮、映画は見世物ですから、普通の人の普通の暮らしなんか映画にしたって仕方がないんですよ。普段見られないものを見せる、これが映画の醍醐味ですよ。