田中美里って、でっかい女なんですよ。誰も覚えていないドラマ『京都始末屋事件ファイル』のロケで家の近所に来ていた時に見たんですが、とにかく、でかい。調べたら165cmになっていたけれど、そんなもんじゃなかったですよ。仮に165cmだったとしたら、何センチのヒールを履いていたのだろうか。まぁ、そんなことはさておき、この作品は、田中美里が対ゴジラ戦闘部隊Gグラスパー隊長を演じるシリーズ第24弾。
1954年のゴジラ出現以来、度重なる甚大な被害を受け続け大阪に遷都した2001年の日本が舞台。日本政府はゴジラの攻撃目標になるため原子力発電の永久放棄を決定したが、原子力発電の代替を目標としてプラズマエネルギーの開発が行われていた大阪のクリーンエネルギーファクトリーがゴジラに破壊された。クリーンエネルギーファクトリーの偉いさん、伊武雅刀によって組織された、対ゴジラ戦闘部門「Gグラスパー」は、対G兵器・ブラックホール砲「ディメンション・タイド」を絶賛開発中。ところが、実験の影響で時空の歪みが生じ、古代昆虫メガヌロンの卵が大量に出現。卵から孵ったメガヌロンは、羽化してメガニューラとなり、渋谷一帯を水没させてしまう。おまけに、ディメンション・タイドでゴジラを消滅させようとする田中美里たちの作戦も妨害、ついでにゴジラのエネルギーを吸い取るのだった。エネルギー充填120%のメガニューラは、メガギラスに3段変身して東京を壊滅状態に追い込む。ついに、ゴジラ、メガギラス、Gグラスパーの三つ巴の戦いが展開される!
ゴジラに上司を殺されて復讐に燃える田中美里。この血も涙もないキャラクターがいいですね。こんな奴が主役なので、今回はひたすら戦う映画です。この路線が『ゴジラ×メカゴジラ』の釈由美子、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の吉岡美穂という機龍(メカゴジラ)パイロットへと受け継がれていくのですね。舞台は、ゴジラの攻撃でボロボロになった東京から首都を大阪に移した日本、というパラレルワールド。おまけにブラックホールを作り出してゴジラを消してしまおうという豪快な作戦。こんな荒唐無稽な話を思いっきりやってくれるのが素晴らしい。この潔さこそが、シリーズに一番欠けていたものなのである。なにしろ怪獣映画ですからね、高尚なテーマもいいけれど、まずは面白くなきゃいけません。ゴジラ映画は深刻じゃなきゃいかんなんて、そんなケツの穴の小さいこと言っていたらダメです。敵怪獣もメガヌロンなんて渋い奴を引っ張り出してきた(マニア以外の皆様へ。メガヌロンは1956年の『空の大怪獣ラドン』でラドンの餌になっていた奴なのです)と思ったら、イナズマンもビックリの3段変身。特に2段目のメガニューラがイカス。大群で空から襲い来る敵というのは実に新鮮です。その他、メガニューラがビルにくっついているシーンとか渋谷の水没シーンとか、これまでのゴジラ映画では見たことのないビジュアルが満載。1984年の復活(サイボット靖子ね)以降、最も面白いゴジラ映画だと断言しましょう。とにかく難しいこと考えずに、このスケールのデカイ大法螺映画を楽しみましょう!