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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ

[監督]坂本浩一 [出演]桐山漣、菅田将暉、山本ひかる、木ノ本嶺浩、杉本彩、松岡充  2010年

Wよ永遠に―風都の存亡を賭けて、戦え!

 仮面ライダーW……それは二人で一人の探偵。ハードボイルドに憧れる心優しき半人前 左翔太郎と、脳内に地球(ほし)の本棚と呼ばれる膨大な知識を抱える魔少年 フィリップが仮面ライダーとなってガイアメモリ犯罪に挑む、謎と戦いの物語である!……風の街「風都」。街の象徴である風都タワー完成30周年の夏、AからZまでの26個の次世代ガイアメモリ「T2ガイアメモリ」が輸送中の事故により街に飛散し、市民が次々とドーパントに変身していく事件が発生。2人のライダー、Wとアクセルが事態を収拾する一方で、「T2ガイアメモリ」を狙う不死身の傭兵集団「NEVER」(「NECRO-OVER」=「死を超えるもの」。化学薬品とクローニングによって蘇生した「不死身の死人」)が風都侵攻を開始する。街を泣かせる悪党どもに立ち向かう仮面ライダー!「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 テレビ版は、平成シリーズ第11作として、2009年9月から2010年8月までテレビ朝日系列で全49話放送。映画で描かれるのは第44話と第45話の間に起こった事件。テレビ版を見ていないと分かりにくいところもあるので、ちゃんとチェックしておきましょう。て言うか、面白いんだから、絶対見るべし!平成シリーズ屈指の……って、1位でしょ、1位!かっこよくって面白い!カッコいいというのは当然イケメンなんてこととは関係なく、ヒーローのデザインとも関係ない。悪と戦う意志が、ずば抜けているのです。Wもアクセルも吉川晃司こと鳴海荘吉(名前といい白いスーツといい、番場壮吉リスペクトなのか?)も犯罪者を決して許さない正義感を持っていて、それは変身しようがしまいが関係ない。実際、鳴海は変身しないで事件を解決するのがポリシーだったし、今作のアクセルに至っては、変身不能のまま、変身しても勝てなかった敵に戦いを挑みに行っているわけで(なのに「死ぬなよ」って言うのは無茶じゃないか)、この精神こそがヒーローのヒーローたる所以なのですよ。それに、Wほど「自分が仮面ライダーである」ということに誇りを持っているライダーはいない。悪と戦うWの噂を聞いた街の人々が、誰からともなく呼び出した「仮面ライダー」という名前。それを名乗るW。人の思いを、きっちり背負っている。そして、その名に恥じぬ、名を裏切らぬ行動を取る。名乗ることに責任を取っている。その心意気は、同じく仮面ライダーを名乗る敵、エターナルに対し、「仮面ライダーはこの街の人たちの希望なんだ。戦争屋が名乗っていい名前じゃねぇ!」と啖呵をきる翔太郎の台詞にバッチリ現れています。こんなヒーロー、なかなかいないぜ!

 ラストは、街の人々(テレビ版のゲストキャラが多数登場!)の心に、希望に応えて、更なる力を発揮するヒーロー!一人で戦っているんじゃない。人々の想いが、追い風となってWを突き動かすのだ!仮面ライダーのエネルギー=「風」の見事な再解釈。素晴らしい。盛り込みまくりのノンストップアクションは、まぁ、ちょっと吊りすぎなんじゃないかと思わないでもないけれど、衝撃的な充実度。1号2号へのオマージュもバッチリ。『死亡遊戯』もちょっと入っている。ライダーのライダーたる所以、バイクアクションもたっぷりで満足です。ここまで完成度の高いヒーロー映画、ちょっとやそっとじゃ、お目にかかれない。ちなみに2010年公開の『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』のWのパート『仮面ライダースカル メッセージforダブル』も必見の大傑作です(あくまでWのパートだけですよ。オーズのパートは井上敏樹脚本なので……こいつこそ罪を数えるべきだ)。



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