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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

宇宙人王(ワン)さんとの遭遇 L'arrivo di Wang

[監督]アントニオ・マネッティ、マルコ・マネッティ [出演]フランチェスカ・クティカ、エンニオ・ファンタスティキーニ  2011年

お前バカだな

 イタリア映画と言えば、エロでオシャレで血まみれってのが相場ですが、こういう映画も撮れるんですねぇ。

 イタリア映画なのにエロさを感じさせないガイアちゃんは、今日もボサボサ頭で映画の翻訳に勤しんでいる。専門は中国語なので「あちょー」とか「あいやー」とか訳していたところ、通訳の依頼が舞い込んだ。2時間で2,000ユーロ(20万円ちょい)ってな高給につられたガイアちゃん。車に乗せられ、目隠しされて、連れてこられたのは真っ暗闇の取調室。しかも、なんだかイカ臭い。さすがイタリア映画、ここからエロの世界へ? と思いきや、「私、明るい方がコーフンするの」と更にエロの世界への期待感を高めるガイアちゃん。しかし、目の前にいたのは、銀色の肌をしたイカ似の宇宙人、王(ワン)さん(自称)だった!

 縛り付けられた王(ワン)さんに「目的はなんだ、このイカ野郎!」と詰め寄る政府の男(通訳はガイアちゃん)。「友好のために地球に来ました」と答える王(ワン)さんだが、マッチョな政府の男は「嘘をつくんじゃねぇ!」と一向に信用せず、電気ショックをビリビリかます始末。エロの世界とはかけ離れた拷問に嫌気がさしたガイアちゃんは、王(ワン)さんのために、アムネスティ・インターナショナル(世界最大の国際人権NGO)に連絡を取ろうとするのだが……。

 ヴェネツィア国際映画祭創造産業賞(何に対して与えられるのかは不明)授賞に輝くSF作品。世間に対する悪意と冷笑がしたたりまくる快作。ラストの王(ワン)さんの台詞に涙しない奴は人間じゃないね。それにしても、こういう映画を作れるなんて、イタリア映画界ってのは自由だなぁ。そんな映画をゴールデンタイムに放送するKBS京都ってのは、輪をかけて自由で狂ってるなぁ。



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