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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

[監督]中澤祥次郎 [出演]小澤亮太、山田裕貴、市道真央、清水一希、小池唯、池田純矢、大葉健二  2012年

57歳でもヨロシク勇気!

 いきなり夜の超高層ビル街で大空中戦をやらかすゴーカイジャーとギャバン。地球は、いつもトバッチリ。テレビを見てなかったギャバンは、デカレンジャーが無実を証明したゴーカイジャーを問答無用で逮捕。指令を下したのは銀河連邦警察の紋章をつけた宇宙警察総裁(ややこしいな)の佐野史郎。実は偽物で悪者の佐野史郎は、ギャバンを利用してゴーカイジャーを抹殺しようとしたのだが失敗、でも、ギャバンを魔空空間内の魔空監獄に収容してしまう。ああ、すまじきものは宮仕え。しかし、その昔、ギャバンに救われたことのあるゴーカイレッドが、恩返しに立ち上がった!

 スーパー戦隊35作記念・宇宙刑事シリーズ30周年記念作品。いやもう、とにかく大葉健二に尽きる。このとき57歳だぞ。にもかかわらず、相変わらずのアクションで健在ぶりをアピール。蒸着シーンの演出なんかは過去のものに寄せてあって、大きなお友達も大満足(ハッキリ言って坂本浩一監督より良い)。それとギャバンのスーツは30年の技術の進歩を見せつけまくって新調されギラギラのピカピカ、初登場シーンなんて、とにかくカッコいいったら、ありゃしない。スパイラルキックやディメンションボンバー、果ては掟破りのバリアーまで使ったアクションに大興奮。これだけでお釣りがくる出来なのだが、この時点でのNEXT戦隊であるゴーバスターズの顔見世や、過去の悪役たちのゲスト出演と、他に類を見ない豪華な仕様。エンターテインメントかくあるべしといった大傑作なのだ。

 この作品で「ギャバンはやっぱりカッコいい!」ということが再認識されたのはいいのだが、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』という企画、脚本、監督、主演全部ダメという最低最悪映画に結実させてしまうのは何故なんだ。2代目襲名って、スケバン刑事かよ。東映らしいっちゃ、らしいがな。まぁ、その後、ちゃんと分かってるスタッフに交代してVシネマ2本(『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』)で少し盛り返し(この映画に出てきたギャバン・ブートレグのスーツも真っ金金に塗られて使い回し)、不明確だった宇宙警察と銀河連邦警察の関係も整理して『スペース・スクワッド』へと繋げていくのは大したもので、やっぱり、スタッフ選びというのは大切だなぁと思う。


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