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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ART PEPPER PLUS ELEVEN

ART PEPPER  1959年録音 CONTEMPORARY原盤

ペッパーがビッグバンドでスイング!

 ジャズの、いやジャズファンの世界というのは閉鎖的で保守的で、とにかく、どのミュージシャンを聞くか、どのアルバムを聞くかということまで、ガチガチの決め事があります。どのガイド本を読んでも同じアルバムしか紹介していないのが、その証拠です。ジャズは個性の音楽だ、なんて言いますが、ジャズファンには個性はないのか。

 と、いうようなことを考えつつ、アルト・サックスのアルバムを紹介しようとしているわけですが、アルトといえば(と言うより、ジャズ・ミュージシャンでは)チャーリー・パーカーが神!というのが定説。森田童子の「ぼくたちの失敗」(『高校教師』見てた?)でも歌われてますが、ぶっちゃけ楽しくないです。気持ちよくないです。歴史の勉強をしようってんじゃない限りオススメしないです。

 じゃあ、誰を?ということで御紹介するのはアート・ペッパー。これまたジャズファンの間では、圧倒的に『ミーツ・ザ・リズムセクション』というアルバムの評価が高いです。ペッパーが、マイルス・デイビスのリズムセクションと共演したアルバムなんですが、白人と黒人がどうのこうのとか東海岸と西海岸がどうのこうのとか、そんなこと云々して、どうしようってんでしょうかねぇ。まず単純に聞いて楽しめるのが第一で、演奏の背景なんてモノは二の次だと思うんですがねぇ。薀蓄より、聞いたときの気持ちよさ重視ということで、この、ペッパーが11人編成のビッグ・バンドをバックにジャズ・スタンダードの極め付け曲を演奏したアルバムは断トツです。1曲目が我が偏愛する「ムーヴ」だというだけで嬉しい。ペッパーはアルトだけじゃなくてテナーやクラリネットも吹いてます。文句無しに楽しめる名盤ですよ。間違いなし。ホントに。

 ペッパーには、もう一枚、『モダン・アート』という評判のいいアルバムもありますが、これは輸入盤で聞くことをオススメします。というのは、「サマータイム」だの「ビギン・ザ・ビギン」だのというスタンダード曲が国内盤には収録されてないんですね。やたらめったらボーナス・トラックが入ってるのは好きじゃない(別テイクとか聞きたないっちゅうねん)ですが、これは例外的に歓迎できるアルバムです。いや、まぁ、単に私がスタンダード好きということもあるんですけど。

 ついでに言うと、アルト奏者としてはリー・コニッツっていう人も好きでして、「クール」というキャッチ・コピーに惹かれて『サブコンシャス・リー』なんて良く聞いたもんです。同じコニッツでも『モーション』は嫌いです。暑苦しいから。同じ人でも、時期によって全然違う演奏しますから、ジャズは怖いですね。と、これは薀蓄かしら。



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