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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

SNAKEMAN SHOW

1981、1982年録音

ギャグというのは、こういうものだ!「人目につかない完璧な出入口」

 いまや伝説のスネークマンショウ。と思ってたけど、意外と知らん人多いんですね。ある特定の世代にしかウェルカムせぇへんのかね。小林克也、伊武雅刀、桑原茂一によって1976年から1980年にわたり放送された伝説のラジオ番組「スネークマン・ショー」。そこから生まれたアルバムです。私はラジオは聞いたことないんですけどね。

 私が聞いてたのは「ジェット・ストリーム」(当然、城達也時代の)や「渡辺貞夫のマイ・ディア・ライフ」といった激渋FMと、「鶴光のオールナイトニッポン」や「つボイノリオのハイヤングKYOTO」といった下ネタ爆裂の番組です。これらが、性格形成に大きな影響を与えております。ラジオって、テレビより集中しますからね。

 まぁ、それはともかく、中学の修学旅行に、このカセットテープ(時代を感じるなぁ……)持って来てた奴がいましてね、垣内って奴なんですけどね、それで夜中に皆で聞いて腹抱えて笑ってた想い出があります。枕投げとか、そんなんじゃなく、スネークマン・ショー。考えてみりゃ素朴な時代やったなぁ。特に「これなんですか?」なんて聞くと時代の流れってものを感じるよなぁ。薬局に来たものの、恥ずかしくてコンドームを買えない人、なんてコント、現代では成立しないですからね。でも、戦場で死んでいく人をレポートする「愛の戦場」は今でも充分有効かつ衝撃的、実に知的な内容です。

 これは1981年の1stアルバム『スネークマン・ショー』と、翌年の2ndアルバム『スネークマン・ショー/死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』の2枚組なんですが、今まで聞いたことない人、騙されたと思って聞いてごらんなさい。ほんっとに面白いから。今、聞きながら書いてるんですけど、懐かしいなぁ……「来るべき80年代」とか言うとるなぁ……こういうマニアックでブラックな笑いって今は死滅してるんですかね?コントだけが収録されているわけではなくて、音楽も入ってるんですが、これまたマニアックかつナイスな曲たち。シーナ&ロケッツの「レモンティー」(たっぷり僕のレモンを、あなたの紅茶の中に♪)とかYMOの曲、何故かガムランまで収録。あらためて聞きなおすと、かなりバラエティに富んでますね。あ、戸川純の声や、何してるのかなぁ、この人、今。「れいだぁぁまぁぁぁぁん」とかって歌ってたのになぁ。「お尻だって、洗ってほしい」も、この人やったなぁ。当時は「そこまでやるか?」と思ったけれど、今ではウォシュレットなしでは生きていけないですよ、私。妹(戸川京子)も最近見なくなったなぁ(追記:戸川京子は、2002年、都内の自宅マンションで首吊り自殺しました。享年37歳。姉ちゃんと違ってカワイコちゃんやったのに……合掌)。う~ん、やっぱり面白いわ、これ。


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