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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

TV

AKIHABARA electric CIRCUS  1989年

懐かしドラマをイカすアレンジで

 松本隆、入江純、松武秀樹によるスーパーユニット、アキハバラ・エレクトリック・サーカス。何をもってスーパーなんて名乗ってるのかと思えるほど、知らん人は全然知らんようなメンバーなんですが、好きモノならピクピクくるに違いありません。YMO第4の男と呼ばれたプログラマー松武秀樹、『赤い光弾ジリオン』の音楽(あれは素晴らしかったっ!)も担当していた入江純。ちなみに、この二人はロジック・システムってユニットも組んでました。これまた良質のアルバム(YMOの延長線上ですが)を出してましたよ。

 そこに松本隆が参加。松田聖子の曲のほとんどを手がけていて、この3人の中じゃ一番有名な人ですけど、何を担当してたんでしょうね。インスト・アルバムに作詞家の用事があると思えないんですけどね。コンセプト・ワークなんていう正体不明の仕事でもしてたんですかね。秋葉原が「アキバ」なんて言われてオタクの聖地になるより以前に、こんな名前をつけたのは、ひょっとして松本のセンスなんでしょうか。だとすれば、さすがと言おうか侮りがたしと言おうか。もっとも、もともとドラマーですから、純粋にドラム叩いてたのかも知れませんが。

 さて、このアルバムは、昔懐かし外国テレビ番組のテーマをイカすアレンジで演奏したもの。もちろんスパイ大作戦だのバットマンだのララミー牧場だのトワイライト・ゾーンだのといった元曲を知ってたら楽しみは倍増ですが、知らなくてもOKです。当時、伊藤みどりが自分の演技のときに使用したのを覚えてるなぁ。しかも曲がスケートに全然合ってなくて、何を基準に選んだのかなぁと不思議な思いで見ていた記憶があります。

 当時は、変な名前のアーティストなら、とりあえずチェックしとこか、みたいな感覚で、やれ東京パノラママンボボーイズだのなんだのと他人の知らんようなのを聞いては、一人悦に入っていたような気がします。まぁ、こういう嗜好は今でも大して変わりませんが。でも、物珍しさだけで紹介してるわけじゃないですよ。こんな嗜好なので、ハズレもたくさん聞きましたが、これはきちんと素晴らしいんですよ、ホントに。

 第2弾『aircon』も、涼しげな音楽ばかり集めた、いいアルバムです(ここでも、松本隆の仕事内容は不明)。その後、このユニットはゲーム音楽の方へ走っていったと思うんですが、私がゲームをやらないもんで動きを見失ってしまい、現在、消息は定かではありません(まぁ、とっくに解散してるんでしょうけど)。


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