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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

亜空大作戦スラングル<音楽編・ドラマ編>

[音楽]山本正之  1999年

TAKE YOUR CHANCE, NEXT TIME!

 先に言うときますが、ドラマ編なんてドーデモイイのです。まぁ、ドラマ編などという企画自体が、ビデオなんて無かった時代のものですから、時代の証人なんてことで貴重といえば貴重ですけどね。特に平野文の声は時代を感じさせるねぇ。この人、今でも声優やってるんですかね。まぁ、そういう希少価値とは別次元で、肝心なのは音楽編の方です。

 こんなマイナーなアニメ、恐らく見てた人は殆どいないと思いますけど、この当時、この国際映画社というところは、なかなか見応えのあるアニメを作っていたのです。絵は汚かったけどね。それはそれは汚かった。挙句の果てには倒産したし。『超攻速ガルビオン』(これの主題歌もかっこいい。当然、山本正之の仕事)の最終回なんて今でも語り草ですからね。敵対する組織のボス同士が恋に落ちたりして、これから物語が大きく展開していくぞ!っていうところで打ち切り決定。最終回は、「この後、こんな話になっていくのです……」なんて調子で、その後の展開をナレーションで説明して終わり。こんな酷い最終回、なかなかお目にかかれません。あれは勿体無いことでした。

 さて、国際映画社のアニメは音楽にも力を入れておりまして、特にJ9シリーズは「浪花節ロック」と言われて完成度が高かったですね。中でも、この『亜空大作戦スラングル』こそ、音楽面における国際映画社の最高傑作と言ってよいでしょう。

 音楽担当は、J9シリーズに引き続き、山本正之。板東英二「燃えよドラゴンズ」、間寛平「ひらけチューリップ」、つボイノリオ「名古屋はええよ やっとかめ」、そしてアニメ界ではタイムボカン・シリーズを手がけたことで知られる鬼才です。アニメ音楽を語るときに、絶対に外せない天才です。世間的に、あまりにも過小評価されているのが悔しくてならない。筒美京平や山下毅雄や伊福部昭みたいに作品集が出たっておかしくない人です。誰か作ってください。

 で、このアルバムですが、雨の夜に一人でじっくり聞いていただきたい。特にLPのときにA面だった部分には、いわゆるBGMじゃなくて、長尺の曲が収録されてて聞き応え十分です。これこそ、山本正之作品としても最高傑作であると断言してしまいましょう。ちなみにジャケットを描いてるのは、今をときめく天野喜孝。今でこそ押しも押されもしないイラストレーターですが、もともとはタツノコプロのアニメーターなんですよ。そして、この作品のキャラクターデザインも手がけた人なのです。

 それにしても、なんでドラマ編とカップリングなんかにするかなぁ…… 音楽編だけで2000円くらいで出してくれよ。



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