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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

SWEETS

SCANCH   1994年

「人は見た目で判断できない」の典型例

 突然ですが、槇原敬之が復活するそうですね。CMで見ましたよ。ヤク中でパクられ、ホモだってバラされ(しかも相手がデブ……他人の趣味だから、あんまり言ってはいけないのかもしれませんが、絵的には最悪)、そんな奴が「他人の幸せを祈りたい」とかナントカって、他人の心配してる場合か、とか思うんですけど。しかし、今後やっていけるのかね、あのキャラで。あの芸風で。そもそもビジュアル面では、かなりキツイと思うんですけど(いくら、あんな歌を作れるからって、付き合ってくれといわれてOKする女が、どれだけいるというのか)、それでも、あれだけ売れてるってのは大したもんです。て言うか、不思議です。謎です。まぁ、どぉでもいいんですけどね。

 最近の歌謡界にはホント興味薄なのです。ランキング番組見てても「おっ!」と思うような曲少ないし。CMソングもパッとしませんしねぇ。そんなわけで、いきおい昔の歌を聞いてしまうんですが、やっぱり、良い曲が多いんですよ。昔の歌だから良い、というわけではなく、時の重みに耐えてきたから良いのばかり残ってるんですね。今、流行っている歌が、10年後、20年後にどれだけ残ってるんでしょうねぇ……。

 で、すかんちなんですが、すかんちは時の重みに耐えてきたのか、と問われると、少々疑問が残ります。「耐えてきた」どころか完全に忘れ去られている(て言うか、もともと知られていない)気がするので、一応説明しておきますと、槇原の従兄弟のローリー寺西のバンドです。バンド名の由来は説明するまでもありませんね。分からない人はお父さん、お母さんに訊いてみましょう。ローリー寺西(最近はROLLYって名前でやってるの?)というと、「芸能人カラオケ番組に出てくる変な人」なんてイメージしかないかも知れませんが、昔はバンドを組んでいたのです。

 これは、そのベスト・アルバム。ローリーはあんな感じやし、私が紹介してるし、ゲテモノと思われるかも知れませんが(ローリー自身がゲテモノであろうことは否定しきれない)、なかなかどうして曲が良いのです。『sweets』というタイトルに偽り無しの甘くて切ない青春歌謡ロックです。いやホントに名曲佳曲目白押し。特に「恋するマリールー」なんて涙無しには聞けない名曲。人は見かけによらない、という言葉が、これほどピッタリくるのも珍しいことです。聞かず嫌いは損します。クイーンとかの洋楽好きな方にもオススメのアルバムですよ。20年後は無理でも、10年くらいなら余裕で残ってくれるでしょう。それにしても他のメンバーは何処へ行ってしまったのだろう?


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