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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

RAIN FOREST

WALTER WANDERLEY  1966年録音 VERVE原盤

上のタイトル表記は間違いじゃないですよ

 原題と邦題が違うんですね。よくあることです。爽やかなオルガン・アルバム。いかにも爽やか好青年、ナイスガイの私らしいセレクトですね。

 オルガンというと、どちらかと言えばコテコテ系の楽器として認知されているかもしれません。もともと、教会で使われていた楽器ですし、黒人音楽、レース・ミュージックを代表する楽器ですからね。しかし、その音色から、コテコテだけに限定して使用されるものでないのは、説明するまでもないでしょう。

 というわけで、これはボサ・ノヴァのアルバムです。思わずクリーム・ソーダください、て言ってしまいそうな感じ。心和むこと請け合いです。このワルター・ワンダレイ、ブラジルの人なんですね。ですから、ボサ・ノヴァはお手の物。持ち前の清涼感溢れる演奏で、極上のラウンジ・ミュージックに仕上げています。ものすごく乱暴に言うと、エレピのイメージに近いので、あの音色がお好きな方にもウェルカムしてくれるでしょう。

 それにしても、『メロウ・イエロー』のようにギトギト・アブラギッシュな演奏もあれば、こんなに爽やかクールミントな演奏もあり。いやぁオルガンって本っ当にいいもんですね。そう言えば水野晴郎って最近何してるの?相変わらずロクな映画評論もせんと外国の警察署に行ってコスプレ楽しんでるの?あ、『シベ超』撮ってるのか。1本くらいは笑って許してやるけど、調子こいて何本も撮ってんじゃねぇよ、コラ(追記:水野晴郎は2008年、76歳で死去。『シベ超』は5本撮って、舞台までやりました。合掌)。

 まぁ、それはともかく、フルートの参加が爽やかさに一層拍車をかけています。フルートもいいですねぇ。こう、小鳥が空高く舞い上がっていく感じの楽器ですねぇ。演奏しているのは、ジョー・グリム。すみません、知りません。そして、相性のいい楽器がもう一つ、ギターです。演奏しているのは、バッキー・ピザレリで、この人は知ってますよ。昔、明石家さんまが「私がバッキーよ!」ってギャグをやってましたが、あれとは関係ありません。

 ところで、このアルバムの国内盤の帯には、ワルター・ワンダレイがピアノ奏者であると書いてあります。もちろん誤植です。担当者の大ポカです。ピアノ・トリオと間違われるやないか!こんな肝心なとこ間違ってどないするんじゃ!皆さん、買うときには気をつけてくださいね。

 タイトル曲は、あのバカ映画『オースティン・パワーズ・デラックス』の、あるシーンで使われていましたね。ビデオも出たところなので是非、確認してみてください。「おいおい、こんなとこで使うなよ」「でも結構ハマってる」てな絶妙な使い方されてますから。いろんな意味で、大したセンスです、マイク・マイヤーズ。

 このアルバムが気に入ったら『シェガンサ』ってアルバムにも手を出しましょう。これまた絶品のアルバムですよ。


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