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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

RICHIE KAMUCA QUARTET

RICHIE KAMUCA   1957年録音 MODE原盤

プラケースの背中には『4』とだけ……

 リッチー・カミューカというのはテナー奏者なんですけど、ぶっちゃけ、そんなに有名な人ではないですね。ジャズ・ジャイアンツなんて括りじゃ絶対紹介されないし、自分が主役のアルバムをたくさん作ってるわけでもないし。でも、そんな人をいきなりドーンと御紹介するのは、なんだか知ったかぶりっ子で、恥ずかしいやら気持ち良いやら複雑な心境なのです。このあたりがファンの隠微な喜びって奴ですかね。でも、これって実は有名なアルバムでして、いろんなガイド本でも紹介されてます。誰でも知ってます。だから、知ったかぶりっ子じゃないんです。

 「なんや、またワンホーンかいな、アホの一つ憶えやな」なんてことを考えたあなた、とんでもないのよ、これが何の飾りも衒いもない、それでいて実に心に染みる素晴らしいアルバムなのですよ。

 なんでも、かつては「幻の名盤」としてマニアの涎を絞りまくっていたらしいです。「幻の名盤」なんて言われてたもんですから、過大評価してるんじゃないの?などと白い目で見る疑り深いあなた、そういう心持ちでは人生損しますよ。確かに「幻のままの方が良かったのではないか」というアルバムも何枚か聞いたことはありますけど、これは素晴らしいです。黙って聞いて間違いなし。

 でも、リッチー・カミューカのアルバムって、他にあんまり見当たらないんですね。ライオネル・リッチーはイヤってほどあるんですが。そもそもリーダー・アルバム自体がないようで、サイドメン(脇役ですな)として参加しているアルバムなら『ウエストコースト・ジャズ・イン・ハイファイ』ってのがあります。ドラムスのスタン・リーヴィーや、ベースのリロイ・ヴィネガーなんて名前は、他でも、ちょくちょく見かけますが、ウエスト・コースト派ってのは、泥臭くなくて、スマートで、メロディーが聞きやすくて、ジャズに「こく」みたいなものを求める向きには、あんまりウェルカムしないんですけど、こういうのも良い雰囲気で楽しめますよ。それに、そんなに「こく」のあるものばっかり聞いてたら胃もたれしますよ。

 しかし、このモード・レーベルのジャケットなんですけどね、怖いねん、顔が。モード・レーベルのジャケット・デザインには、こういう写実的なパターンと、マンガみたいなパターン(テリー・ギブス、ヴィクター・フェルドマン、ラリー・バンカーの3人ヴァイビスト競演の『A JAZZ BAND BALL、Second Set』みたいな奴ね)とがあるんですが、どっちも道端の絵描きさんから買いましたって感じがして、芸術的なのか安っぽいのか、よく分からんですな。



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