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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

山下毅雄を斬る 〜大友良英 プレイズ・ミュージック・オブ 山下毅雄

大友良英  1999年

ターンテーブリストって何?

 山下毅雄の名曲をリメイク!時代は、こんな企画が成立するほどに成熟(爛熟?)しているのでした。やればいいってもんでもないと思いますが、まぁ、今しか通らない企画ではあるでしょうね。やれるときにやっておけというのも、一つの考え方ではあります。で、出来上がったものが駄作だと目も当てられないのですが、このアルバムの完成度は高いと思います。一聴の価値有りです。

 ところで、この大友良英という人について、私は何も知りません。日本が誇るターンテーブリストって書いてあるけど、ターンテーブリストって言葉自体初めて聞いたぞ。他にもいるんでしょうか、ターンテーブリスト。どんなことする人なんでしょうか、ターンテーブリスト。謎です。

 ライナーによると、原点はフリー・ジャズとのことなので、ちょっと耳障りなところがないでもないですが、結構ハマりますねぇ。ついでに、いろいろ調べてみたら、この人、元ヒカシューなんですね。それにしては、テクノでもニューウェイヴでもないような音を作っていますが、ヒカシューの前衛的な部分を引き継いでいるんですかねぇ。これ以外にもクラウンの「山下毅雄50周年記念企画MISSIONシリーズ」にも関わってたみたいです。なのに、こんなアルバムを出してるのは、なにやら揉めたらしいんですね。詳しいことは分からないんですが、何か拘りがあったんですかね。そう言えば、MISSIONシリーズ第4弾もリミックスものだった(パート1はアニメ、パート2はドラマのオリジナル曲のコンピでなかなか良い)のですが、あっちの方は『パンチ・ザ・モンキー』と大差なく(実際、参加者もほとんど同じ)、パチモンのパチモンというわけで(←うまいこと言う)、やいやい言うほどのものでもありませんでした。同じようなのをいくつも聞かされてもねぇ。

 確かに、このアルバムを聞いていると、小西康陽とは、仕事の仕方が全然違うようですし、その当たり、調整がつかなかったのかも知れないなぁなどと勘繰ってしまいます。こっちの方はアプローチがパチモン(小西)型とはちょっと違うので、なかなか新鮮に聞けますよ。特に「スーパージェッター」は、かなりイイ感じのアレンジで、「ガンバの冒険」に「冒険ガボテン島」まで聞けるのは嬉しい限り。ヤマタケならルパンかプレイガールかと固定される嫌いがある中で、ここまで幅広くカバーしてくれるのはありがたいです。おまけに「ジャイアントロボ」なんか、あのエンケンこと遠藤賢司が歌ってるんですよ。この辺りの人脈も面白いところです。

 聞いてたら、唐突に巻上公一の『殺しのブルース』ってアルバムを思い出しました(調べてみたら、大友は『殺しのブルース』に参加していました。我ながら耳に少々自信を持った次第)。知ってる人いないやろうなぁ、そんなアルバム。聞いたことある人、メールください。