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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

WHITE NIGHTS

VLADIMIR SHAFRANOV TRIO  1990年録音

お酒の写真ではありません

 やれヴァイブだのオルガンだのと変り種ばっかり聞いてると、こんな普通のピアノ・トリオが聞きたくなってくるものなのです。もっとも、変なのばっかり聞いて、そういう(どういう?)体になっちゃってますから、聞きたくなるのは、たまに、なんですけどね。普通の、と言ってしまうと、つまらんアルバムみたいに思われるかも知れませんが、実に美しいアルバムですよ。普通というのは編成のことです。ピアノ・トリオ、あるいはワン・ホーン・カルテットというのは普通、と言って悪ければ基本ですからね。

 日本ではピアノ・トリオの人気がすごくて、ピアノ・トリオばっかり買っていくなんて人もいるようなんですが、そんなことしてたら飽きてくると思うんですけどね。いくら好きだからって死ぬまで三食カレーライスだけを食べ続けるなんて私には出来ない。それが、毎回違う店のカレーであっても、です(数ヶ月なら、いけるかも知れない)。ラーメンも食べたい。他には……まぁ、それはそれとして、いろんな楽器の、いろんな演奏の、いろんな毛色のアルバムを脈絡無く聞くのが、ジャズ、いや音楽ファン長続きの秘訣だと思っています。

 さて、このアルバム、我が愛読する寺島靖国氏も一方ならぬ思い入れのある澤野商会からのリリースです。この会社について詳しいことは知らないので、ここを見てね。大阪の靴屋さんなんですが、ヨーロッパのジャズ・アルバムを輸入して売ってるんですね。ウラジミール・シャフラノフは、ロシア出身でフィンランド在住のピアニストなんですが、よくもまぁ、発掘してくるもんですよねぇ。浪花の商人のど根性なんですかねぇ。大阪には、世界的に有名なコルトレーン・マニアで呉服屋の藤岡靖洋なんて人もいますが、何か関係あるんでしょうか。

 それはさておき、録音の良し悪しとかはよく分かりませんが、確かに美しいピアノです。キレイな演奏です。最果ての地から見つけ出してきて、紹介するだけのことはあります。

 それと、このケースが良いですね。何て言うんですかね、このケース。三つ折りみたいになる奴。デジパック?まぁ、名前なんかドーデモいいんですけど、私は紙ジャケットって奴が大嫌いで、わざわざ古い版のプラケースのを探して買うくらいなんです。とにかく紙ジャケットなんて愚行は早急に止めていただきたい。どんなに探しても、いいところなんて見つからない。このデジパックも、何かあったら取り返しがつかないという点では、紙ジャケと一緒ですが、安易にLPを縮小しただけの紙ジャケとは志が違うことは認めます。それにしても、このジャケット・デザイン、ウオッカのラベルみたいで、ピアノ・トリオってデザインじゃない気がするんですが。これは、ちょっと安易で、いただけませんね。