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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

円谷プロダクション・アーリーデイズ・クロニクル

2000年発売

迷ったら買え!円谷プロBGMコレクション・リミテッド・エディション

 そもそも『マイティジャック』『怪奇大作戦』『恐怖劇場アンバランス』の3作品のBGMが聞きたかっただけなのです。本当に、ただ、それだけだったのです。

 『マイティジャック』と『恐怖劇場アンバランス』は、再放送で見て、冨田勲の曲に魅了されました。『マイティジャック』の勇壮かつ軽快な音楽、『アンバランス』のアダルトでジャジーなタイトルテーマ(サックスがカッコイイ)にシビレました。一般には、世界にその名を轟かすシンセサイザーの大家、代表作はNHKの大河ドラマや手塚治虫作品(『ジャングル大帝』『リボンの騎士』)と認識されていますが、恵まれないウルトラシリーズ『キャプテンウルトラ』や超カルト映画『ノストラダムスの大予言』の曲を担当していたりして、なかなか油断のならない人です。

 『怪奇大作戦』は、玉木宏樹という聞いたことのない人が担当していました(後に『大江戸捜査網』を担当した人であることを知りました)が、一般には有名でないのに大好きな作品だったので、ウキウキワクワクするような曲なんてないことを知りながらも、LPを買ったくらいでした(当時は、オリジナル音楽テープが未発見だったためMEテープから収録、しかも『ウルトラセブン』とのカップリングという中途半端なものでした)。

 しかし3作品とも単品のCDは既に廃盤、レンタルになんて出回るはずもなく、記憶の中にしか流れない音楽なのだなと諦めていたところ、こういう6枚組15、000円のマニア向け商品が出ようとは……。

 私は迷いました。コンピレーション・アルバムだから、1番組当たりの曲数は大したことはないのだろう。それに、有名な番組の曲を優先して多く収録していたりして、私の聞きたい3作品なんて、せいぜい主題歌程度しか入っていないんじゃないか。だいいち高価だ(5桁の買い物なんて、そうそうするものではない)。ウルトラ・シリーズの有名どころのBGMは既に何枚かのコンピ盤で持っているし、『猿の軍団』なんて別に聞きたくない。『ムーンスパイラル』て、なんやねん。それでも、なお買う価値はあるのだろうか……?

 悩みに悩んだ末、私は決断しました。買おう!またしても私の背中を押したのは「完全予約限定盤」……この一言でした。魔力に満ち満ちた、この言葉に、何度泣かされてきたことでしょう。しかし、分かっちゃいるけど止められないのも、また事実。なお、アンヌ隊員の直筆サインは、あんまり力にならなかったことは申し添えておきましょう(かと言って、誰にも譲る気はありませんが)。買ったからには聞きたおしました。あぁ、高い金をはたいただけのことはありました。『ミラーマン』『ファイヤーマン』も嬉しかった。なお、アンヌ隊員によるナビゲートは、老いさらばえた声とヘタクソ極まる棒読みが涙を誘ったことも申し添えておきましょう。

 そんなことはさておき、「迷ったときは買う」、これは真理です。「完全予約限定盤」なのに、私は予約もせずに手に入れられましたから、まだ在庫があるかも知れませんよ。


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