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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

BOSSA NOVA 2001

PIZZICATO FIVE  1993年

ピチカート・ファイヴ快進撃は、ここから始まった

 私が最初にpizzicato fiveを知ったのは、「sweet soul revue」によってでした。カネボウ化粧品「REVUE」シリーズ春のキャンペーンソングとして、よく耳にしました。タイアップというのは、えらいもんです。で、MTVだかなんだかで偶然ビデオクリップを見たときに、こんなオシャレな代物が、この世にあるのかと打ちのめされたのです。とにかく音楽だけでなく、あらゆるもののデザインのセンスが、尋常ではなく良かった。それで見事にハマってしまい、この人たちのビデオクリップを集めたビデオも2本とも買っちゃいました。

 1985年、細野晴臣のプロデュースでデビュー。さすが細野、見る目が違います。もっとも、最初は全然売れませんでしたが。しかし、結果的には、90年代を席巻した、いわゆる「渋谷系」のナンバーワン・バンドになりました。ハッピーでキャッチーでグルーヴィー。おかげで、その他の「渋谷系」にも手を出しましたよ。Bridgeとかスージー・スージーとか。スージー・スージーは違うかな。でも、変態アルバムで面白かったけどな。あのアルバムは、もぉ一回ちょっと聞いてみたいかな。聞いたことある人、メールください。

 さて、私が知ったときには、小西康陽(ベース、キーボード、ボーカル)、高浪敬太郎(ギター・ボーカル)、3代目ボーカル野宮真貴(元ポータブル・ロック)という体制だったのですが、最初はボーカルが佐々木麻美子で、キーボードに鴨宮諒が参加していました。どっちも知らない人なんですが(←おい)、揃って脱退した後に、2代目ボーカルとして田島貴男が参加します。オリジナル・ラヴの田島です。当時から二束のわらじだったらしいですが、こんなに大胆にボーカルを替えるというのもすごいですね。女性ボーカルから、スケベ声の田島ですよ。

 彼らのアルバムとしましては、昔から聞いているコアなファンの方には申し訳ないのですが、やっぱり、このアルバムを一番にオススメします。この透明ケースが、さすが信藤三雄の仕事ですね(写真じゃ透明に見えませんね、すみません)。ブレイクのきっかけとなった「sweet soul revue」も収録されていて、どの曲も美しくて聞きやすいんですね。今、あらためて聞くと、お遊び部分がなくてオーソドックスすぎて物足りない気がしないでもないけれど、やっぱり完成度は高いと思います。これは、当時在籍していた高浪の手腕によるものだと思われ、この人の書く曲は実にキレイです。これは小西には出せない味ですね。その小西にしても、この頃は普通に曲を書いていた気がします。このアルバムは、元フリッパーズ・ギターで今はコーネリアスの小山田圭吾との共同プロデュースなので、彼も曲を書いています。最近結婚したらしいですね。ところで小山田の元相方の小沢健二を見かけなくなって久しいんですが、どこで何をしているんでしょう?


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