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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

INDO-JAZZ SUITE/INDO JAZZ FUSIONS

JOE HARRIOTT/JOHN MAYER DOUBLE QUINTET   1967年? ATLANTIC原盤

ミュージシャンにとって、そんなにインドは神秘的なのだろうか?

 いきなりこういう変なアルバムを持ち出してくる私って変態なのかしら?いや、そんなはずはない。テイ・トウワが、自身が主宰するレーベル、akashic records(アカシック・レコード)から発売したものです。このネーミングは、確かに怪しいですよ。アカシックレコードってのは、宇宙の記憶、人類の魂の活動の記録ですからね。オカルト方面の概念ですから、確かに怪しいといえば、怪しい。でも、名前だけですからね。テイ・トウワの仕事としては、「A Ring」は名曲だと思うし、大名曲「ナウ ロマンティック」を生み出したKOJI-1200のプロデュースだって立派なものです(Geisha Girlsは、どうかと思うが)。それに、ライナーを書いているのは、ピチカート・ファイヴの小西康陽である。まぁ、この人の趣味嗜好もマニアックですけれど、信頼できる人では、ある。この二人の名前を見ただけで、好きモノ、いや、あらゆる音楽に興味を持つ人にはビンビンくるアイテムであることは間違いありません。

 さて、中身はインドのジャズとのことです。『インド・ジャズ・フュージョンズ』と『インド・ジャズ・スィート』の2枚のアルバムのカップリング。テイ・トウワ曰く「究極飲茶音楽(ベスト・ヤムチャ・ミュージック)」。でも、飲茶ってインドなのか?中国じゃないのか?そんな根本的な疑問もありますが、このジョン・メイヤーという人は、インドの作曲家で、主にジャズとインドの伝統音楽とのフュージョンを手がけていたそうです。片や、ジョー・ハリオットは、ジャマイカのジャズ・ミュージシャン。ジャマイカといえば、レゲエの国ですよね。というわけで、インド丸出しというよりは、インド風味のワールド・ミュージックな感じのジャズ、といったところでしょうか。いや、ジャズかどうかも少々怪しい。一番確実なのは、ジャケットですね。聞いてみたら分かりますが、このアルバム、中身の説明は不要、と言いきれるほどにジャケットがすべてを物語っております。こういう感じのアルバムです。中身も。しかし、インドって、ほんまにこんな感じなんやろか、行ったことないけど(あんまり、行きたいとも思わない)。

 ジャズだけでなく、あのビートルズだって、インドに惹かれて、いろんな影響を受けてきたわけで、現代のミュージックシーンにおけるインド音楽(だけでなく哲学的なもの)の影響の大きさというのは、実は意外に大きいのですが、その真の姿って、どんなもんなんでしょう?よくよく考えてみると、純正のインド音楽って聞いたことがないのではないかしら、私。


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