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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ORGANIC PLASTIC MUSIC

ORANGE PEKOE  2002年

ジャケ買いしても大丈夫

 う〜ん、このカンバラクニエによるイラストがたまらなくオシャレですね。この人、京都の人なんですね。京都には、市立芸術大学とか芸術短期大学とか造形芸術大学とか嵯峨芸術大学とか、芸術系の大学がいろいろあるんですが、この人は何故か岡山大学農学部卒。切り絵とか浮世絵みたいなハッキリクッキリした線と緻密な画風、色使いもいいですね。個人的には、あんまり好きなタイプの絵ではないんですけど、イラストとしての完成度は、かなり高いと思います。

 で、これは、orange pekoe(オレンジ・ペコー)のメジャー・ファースト・アルバムです。orange pekoeとは、紅茶の茶葉のうち、一番大きい形状の茶葉のこと。茶葉形状で分類した等級を示す名前であって、オレンジ味の紅茶とかいう意味ではないんですね。

 といった豆知識はさておき、神戸市出身のナガシマトモコ(ヴォーカル、作詞担当)、宝塚市出身の藤本一馬(ギター、作曲、アレンジ、プログラミング担当)によるユニットで、1998年に関西学院大学の軽音楽部で活動を開始。地道にライブハウスなんかで歌いつつ、ミニアルバム『orange pekoe』でインディーズデビューしたところ、大阪の新興FM局のFM802やなんか(京都のα-stationが開局したのも、同じ頃じゃなかったかしら。おかげでFM大阪の凋落が激しかったなぁ)で受けたりして、3rdシングル「Happy Valley」でめでたくメジャーデビューと相成りました。私としては、化粧品のCMに使われた2ndシングル「やわらかな夜」の方が、いい曲だと思うんですが、まぁ、スプリング・ボードとしては、十分過ぎるほどの役割を果たしたと言えるでしょう。このアルバムには、2曲ともバッチリ収録されておりますよ。

 ジャズ、ボサノバ、サンバを思わせる、華やかだけど落ち着いた雰囲気を持った曲風で、ナガシマトモコのボーカルも、しっとりしていて、いいですね。なにしろ、黙って聞いてりゃ気持ちよい、こんなユニット久しぶりです。久しぶりに現れた「買ってみよう」と思わせるアーティストです。売れてほしいですねぇ。関西出身なんで、応援したいですねぇ。なにしろ、私が好むアーティストというのは、一部にマニアックなファンはいるものの、一般向けには、ことごとく鳴かず飛ばずで解散という憂き目にあっていますから、ここらで一発当たってもらわないと、自分の趣味嗜好に自信が持てなくなってしまいます。まぁ、個人的には、曲風ゆえに地味な感じもするので、もぉちょっと弾けてもらった方が好みだったりするんですが、それは2ndアルバムに期待することにしましょう。