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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

あっ超ー

つボイノリオ  1996年発売

みなさ~ん!つボイノリオでございま~す!

 私の性格形成に大きな影響を与えた芸能人としては、古くは「責任者出てこい!」の人生幸朗、「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才」上岡龍太郎などがおりますが、つボイノリオを外すことはできません。私が直接サインを貰ったのは、石森章太郎(石ノ森になっちゃってたけど)以外には、この人だけです。

 歌手にしてDJ。DJったって、レコードくるくる回して擦ったりする人じゃありませんよ。昔ながらのディスクジョッキー。ディスクジョッキーの鑑といっても過言ではないでしょう。この人がKBS京都ラジオでやってた『ハイヤングKYOTO』って番組は本当に面白かったんですよ。あれこそ正に深夜放送のあるべき姿だと思いますね。なにしろハガキとしゃべりだけで3時間ですからね。DJのくせに音楽を流さないのかとか、そういう突っ込みはしないように。なにしろ、そのしゃべりたるや、そんじょそこらの芸人なんて足元にも及ばないですよ。ジャンルを問わない広くて深い知識を、馬鹿馬鹿しいネタに惜しげもなく使って笑いを取っていて、本当に頭がいい人というのは、こういう人のことを言うのだな、と思いました。とにかく面白かった。リスナーとの距離も極めて近く、一緒に番組を作っていくんだ!っていう感覚を皆が持ってました。リスナーが替え歌や自作の曲を投稿する「音楽実技のコーナー」は面白かったなぁ。私が作詞したのも一回流れました(知らんうちに友人が歌って投稿したらしい)。で、特に出来の良いのをカセットテープにして売ったりしてましたよ(あれって元歌の著作権とかクリアしてたんだろうか)。あの番組を思春期真っ只中に聞いて人生を狂わせた人間は数多いはず。もう一回、聞きたいなぁ。

 名古屋出身なんですが、何故か名古屋と京都でだけ異様な人気を誇り、その他の地域ではまったく無名(NHKの『プリンプリン物語』に出てたのに……)。今でも名古屋じゃ朝の番組をやってるらしいです。あの人を朝の番組に起用するセンスは、よく分からんのですが、朝の番組なのに得意の下ネタ炸裂で、アシスタントにセクハラ連発らしい。素晴らしいじゃありませんか。さすがです。この調子でいつまでも続けてほしいもんです。

 で、このアルバムは、つボイのベストアルバム。当然、放送禁止指定の曲も収録してあります(て言うか、それを外したら、アルバムなんか作れない)。かの有名な大傑作「金太の大冒険」をはじめとする下ネタ炸裂ソングから、山本正之プロデュースの名古屋御当地ソング「名古屋はええよ!やっとかめ」、しっとり聞かせる演歌までバラエティあふれる内容です。しかも、新曲としてスクラッチを多用することでスケベに聞こえるという荒業ソングを披露!この歳(1949年生まれ)になってまだやるか、ってな感じで、名古屋と京都では異常な売り上げを記録したという伝説の逸品です。


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