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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

STEEL GUITAR JAZZ

BUDDIE EMMONS  1963年

唯一無二、孤高のスティール・ギター・ジャズ

 スティール・ギターは、水平に置いたギターの弦を、左手の指かバーで押さえ、右手のピックで弾いて演奏します。ちなみに、弦を指でキッチリ押さえずに、バーを滑らせて弾く演奏法をボトルネック奏法といいます。小型で、膝の上に載せるラップスティール・ギターや、ボリュームペダル、弦の調を変えるためのペダル、ニーレバー(膝レバー)で正確な音程を調整するベンド機構を備えた大型のペダルスティール・ギターなどがあり、ジャケットに写っているのは、ペダルスティールですね。もともとアコースティック・ギターを水平に置いて演奏したのが始まりらしく、特にカントリーやハワイアンの主要楽器として目覚ましい発展を遂げ、簡素なラップスティールから、複雑な機構を備えたペダルスティールに進化し、現在では、基本的にアンプにつないで音を出す、エレキギターと同じ仕組みになっています。

 そんなわけで、スティール・ギターといえばカイマナヒラですな。カイマナヒ~ラ~♪ぴゅわわ~ん♪(←ここスティール・ギター)。ハワイアンもいいですねぇ。高木ブーのウクレレもいいですねぇ。やはり、人として生まれたからには、見聞を広めて、世界中の音楽という音楽、娯楽という娯楽を味わい尽くさなくちゃ。とか言いながら、行ったことないんですけどね、ハワイ。ついでに言うとグアムも行ったことない。撃ってみたいんですけどねぇ、拳銃。

 そんなことはともかく、ハワイアンとかカントリー・ミュージックなんかには欠かせない楽器であるところのスティール・ギターがメインのジャズです。演奏しているのは、バディ・エモンズ。小さい時に聞いたハワイアンのラップ・スティールを聞いて音楽に目覚め、近所のハワイアン音楽の学校に通い、16才でカントリー・ミュージックのバンドに入ったとのこと。後に、スティール・ギター製作会社まで興すほどの、スティール・ギター界の第一人者。まぁ、もともとジャズの人じゃないんですね。楽器自体、ジャズに使われることなんかほとんどない(て言うか、このアルバム以外に聞いたことない)ですからね。しかし、気持ちいい。さすがスティール・ギターの心地よさ。演奏している曲は、普通にジャズの曲です。ソニー・ロリンズの「Oleo」も演ってます。でも、南国ムードも感じさせる名盤。尻込みしてちゃ人生の30%を損しますよ!

 もともと変り種の楽器が好きな私ですが、こうなったら、メロトロンとかチェンバロとか、そんなような珍し系の楽器で演奏されてるジャズを追求したいですな!お詳しい方がいらっしゃいましたら、情報をお寄せください(そっちを追求すると、プログレに行き着いてしまったりして……)。


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