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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

THE CHANT + HOT SAUCE (2 IN 1)

LATIN JAZZ QUINTET  1960~62年

もう普通のジャズは愛せない私

 巷で流行しているのに、分かったようで分からんジャンル、ラウンジ。レコード屋(どうもCDショップって言うのが気恥ずかしいもんで……)に行っても、ジャズやクラシックのコーナーはあっても、ラウンジのコーナーはなかったりするので、果たしてジャンルなのかどうかすら分からん謎の音楽。

 ホテルのラウンジで流れてるような音楽、ってのが、そもそもの語源(?)だと思うんですが、それってムード音楽と違うの?ジェット・ストリィィィ~ム……城達也です。ああいう感じじゃないの?て言うか、ラウンジで流れてるような、ってジャンルを指し示す言葉としては非常に曖昧というか、ええ加減というか、不適当というか、要するに何も定義してないのと同然で、よく分からない。ついでに、モンドって奴も良く分からんですな。

 純正ジャズから離れつつある私としては、このあたり非常に気になるんですが、どんなもんなんでしょう。まぁ、音楽のジャンル分けなんて不毛と言えば不毛なんですけど、これだけ大量のCDが発売されていると、すべてを聞くなんて不可能だし、自分好みのCDを効率的に選び出すには、とても便利と言うか必要不可欠なものですから、誰か分かりやすく説明してほしいもんです。

 さて、このアルバムですが、タイトルに「ラテン」、「ラウンジ」、アーティスト名に「ラテン」、「ジャズ」が入ってて、一体何の音楽やねん!なんて感じでややこしいんですが、ジャズのコーナーで買えました。ラテン・ジャズ・クインテットは、コンガ奏者のホアン・アマルバートがリーダーで、他にヴァイブ、ピアノ、ベース、アルト・サックス、たまにフルートなんかが入ったりなんかしちゃったりして実に気持ちよい感じのコンボです。60、61年録音の『hot sauce』と62年録音の『the chant』の2in1の徳用盤。私としてはオルガンのシャーリー・スコットと共演したという『ムーチョ・ムーチョ』なるアルバムを聴いてみたいんですが……売ってないのよなぁ、これが。

追記:『ムーチョ・ムーチョ』をゲットしました!正直、大したアルバムではなかったです(←おい)。エリック・ドルフィーと共演しているアルバムの方が面白かったですよ。やっぱり、ドルフィーは、サイドに限る。ドルフィーとラテン・ジャズ・クインテットとの共演盤は『キャリベ』『ザ・ラテン・ジャズ・クインテット』の2枚があります。注意しなきゃならないのは、同じ名前のコンボですが、『ザ・ラテン・ジャズ・クインテット』だけ、リーダーをヴァイブ奏者のフェリーペ・ディアスが務めています。元は一緒なんですが、親分闘争で分裂したそうです。


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