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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

SPECTRUM

BARRIO JAZZ GANG  2002年

思わぬ拾い物ってのは嬉しいものですよという一枚

 映画が始まるまでの時間つぶしにレコード屋を冷やかす。なかなか文化の香り漂う暇つぶしですね。ジャズのフロアの輸入盤新譜のコーナーに立ち寄ると、見たことも聞いたこともないCDが並んでます。なにしろ背中しか見えないから中身なんか想像もつかないわけです。そんなCDの背中を一枚ずつ見ていくと、「jazz」「gang」の2語(の面白い組合せ)に目がとまったわけです。このあたりが勘働きと言うか何と言うか不思議な何かを感じさせる瞬間です。

 まぁ、棚から抜き出しても、正直ジャケットはなんかピンと来ないデザインなんですが、手書きの宣伝用ポップに「70年代クール&ギャングを彷彿とさせるファンキー・ホーンやマイルスばりのクールなトランペット、ジャジーなギターを加味したニュー・ジャズ、ボッサ&ニュー・ラウンジ・サウンド」って書いてあるのが、なんか面白そう。意味するところは全然分かりませんけど、なんとなく雰囲気は感じ取れましたので、衝動買いして帰って聞いてみたら、これが大当たり!(ちなみに映画はイマイチでした……)

 件のポップの内容はネットショップ“handa wanda”のパクリやったけど(いいのか?)、イタリアの新興クラブ・ジャズ・レーベルFUNKY JUICEからデビューした男性二人組ユニット、バリオ・ジャズ・ギャングの2002年作。レーベル・プロデューサー兼DJ でもあるロビー・カレラとスティーブ・ミカレリィのユニット。しかし、物騒な名前です。「バリオ」ってスラムとか貧民街のことですから、そこのギャングって……。で、音楽の方は、ジャズ、ハウス、ソウル、ファンクをミックスしていて、ボッサやコーラスも登場。

 というわけで、そんなにジャズくさくないです。ここでいう「ジャズくさい」というのは、「ちょっと落ち着いて夜に聞くのがピッタリ」という程度の意味です。このアルバムには、もっと躍動的というか若い感じというか、実にかっこいい、そう、こういうときこそ「イカス!」という言葉で表現したいね、ってな音楽が詰まってます。いわゆる「クラブ御用達」みたいな感じですかね。クラブって行ったことないけど、多分そんな感じです。イタリア発の踊れるアルバム、激しくオススメします。


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