こういうのは、ジャンルとしては何になるのかな?まぁラウンジって括りの中にはあるみたいなんですけど、ラウンジって、ものすごく曖昧な括りですからねぇ。私が聞いた感じではアジア風味の『テクノドン』(YMO)って雰囲気でしたね、ハイ。懐かしいですね、『テクノドン』。当時は、あのYMOが帰ってくるってんで大騒ぎになったもんですが、蓋を開けてみたら期待ハズレだったもんで、随分貶されまくってましたなぁ。今聞いたら、普通のアルバムなんですけど、結局、みんなYMOの再生に、明るく楽しいテクノポップを期待してたのか、ああいう「普通の」テクノが出てきたことに拒否反応を示したのかもしれませんね。
と、まぁ、それはさておき、このアルバムですが、arch recordsでは「キンキーでエスニック」って紹介してました。「キンキー」って「風変わりな」って意味らしいです。それだけならいいんですが「性的に変態」って意味もあるらしい。そう思ったらキンキー・キッズって恥ずかしい名前ですね。間違っても海外公演なんぞできませんね。あ、こんなこと言うてたら怒られますね。殺されますね。気をつけましょうね。
カーミンスキー・エクスペリエンスって、ラウンジのコンピでは有名らしいですね。私ゃ全然知らなかったけど。ジェームス・ナンズとマーティン・ディングルって人たちがやってるロンドンのDJチームなんだそうです。でも、キーワードはラテン、中近東、シタール、サイケ。単にラウンジものといっても音的には様々で、女性ヴォーカルをフィーチャーしたヒップなテイストの曲から、シリアスなインスト、エレクトリック・シタールが活躍する60's懐古調のもの等まで、ヴァラエティに富んだラウンジ・ミュージックが詰まった一枚。
いい仕事してるんですが、DJ、と言われると、つボイノリオしか頭に浮かばない私は昭和の人間です。しかし、DJのオリジナリティとかクリエイターとしてのアイデンティティとか、横文字多くて申し訳ないですが、そういったものは、どういうふうに位置付けられてるんでしょうね。どうも普通のミュージシャンと同列に論じるのに違和感を感じるんですけどね。