懐かしのテレビまんが主題歌大全集 特撮ヒーロー編
1991年発売
死ね 死ね 死ね死ね死ね死ね 死んじまえ♪
どうせ この世に 生まれたからにゃ お金も欲しいさ 名も欲しい 自分の幸せ 守りたい 僕だって 人間だ 僕だって 若いんだ……♪重苦しさ抜群、ヒーローの感情を赤裸々に歌い上げた「ヤマトタケシの歌」、「黄色いブタめをやっつけろ」「金で心を汚してしまえ」「日本人は邪魔っけだ」「黄色い日本ぶっつぶせ」「世界の地図から消しちまえ」と呪詛と怨念に満ちた内容を軽快な「死ね死ね」コーラスで包んだ大傑作「死ね死ね団のテーマ」を完全収録！もう、これだけで「買い」ですね！
未CD化の曲ばっかり集めた超素晴らしい企画！長生きはするもんだなぁ。権利関係の問題か、写真が一枚もないのは寂しいのを通り越して哀れと言うか悲惨と言うか、まぁ、なんなんですけど、しかし、これだけの音源があれば、そんなこと瑣末な問題なのです。
だってスゴイですよ、例えば「グリーンマン」。作曲は山下毅雄、編曲はボブ佐久間！二人はそれぞれ単独ではイカス人たちなんですけど、ヤマタケとボブの作風なんて全然違うやんか（ボブには、やっぱり小林亜星よね）。この二人にコンビ組ませるかぁ？まぁ、それでも結構イカス歌に仕上がってるあたりはサスガですけどね。しかし、「グリーンマンマーチ」なんてのは「軍艦マーチ」の替え歌ですよ。替え歌って発想自体がありえないと思うんですが、一歩譲ったとしても、子ども番組に「軍艦マーチ」ってのはないんじゃないの？パチンコ屋じゃないんやから。まぁ、昔は運動会でも使われてた曲だし、今みたいに「軍艦マーチなんて戦争賛美でダメ！」などという音楽とは全然関係ないところでの感情的な物言いというものはなかったでしょうから、これもアリなんですかね（アリなのか？）。「グリーンマンの挑戦状」ってのも歌詞がキテますよ。敵に「俺の目を見ろ」って言っておいて「アイビーム！」と攻撃を食らわす卑怯な序盤から、最後は「どけ どけ どけ どけ どけ 失せろ！」で締めますからね（作詞は草刈正雄「センチメンタル・シティ」や榊原郁恵「いとしのロビン・フッドさま」の藤公之介）。
しかし、キテル歌詞なら冒頭で申し上げました2曲をはじめとする『レインボーマン』、『ダイヤモンド・アイ』、『コンドールマン』の川内康範3部作に尽きますね！生きているのがイヤになる歌詞を明るく楽しく歌ってます。『流星人間ゾーン』は三沢郷（『デビルマン』も『エースをねらえ！』もこの人）の曲に、子門真人の歌声が絶妙にマッチして燃え上がること必至！歌声の迫力なら負けず劣らずの上条恒彦が歌う「怪人二十面相」は、子供には絶対歌えない難しい曲（作曲したのは渡辺岳夫）。オトナの私でも歌えません。いや～楽しいアルバムだ！絶対オススメ！