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ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON オリジナル・サウンドトラック

[音楽]渡辺宙明  2004年

ロボットアニメBGMの大本命!燃える宙明節!

 渡辺宙明といえば、菊池俊輔と並んで、変身ブームやアニメブームを通過した初期オタク達の音楽的嗜好を決定付けた人です。一時期、アニメが妙な方向に走って、本来の享受者層である子どもたちを無視した作品が多数作られた時期がありましたが(今でも、そういう風潮は残っている。哀しいことである)、どっこい「宙明節」は死なず!「宙明節」で育った世代が作り手に回り、テレビでは晴らせぬ鬱憤をぶつけたOVA『戦え!!イクサー1』『学園特捜ヒカルオン』『破邪大星ダンガイオー』といった作品で、そのメロディーを聞くことができました。

 この作品は、テレビで放送されたものですが、基本的には、この流れを汲むものと捉えていいでしょう。地球上では、突如現れた未知の巨大生物「擬態獣」と、世界各国で開発されていた巨大ロボット達との戦いが繰り広げられていた。後に「巨神戦争」と呼ばれるボス擬態獣との決戦に辛くも勝利した人類であったが、世界各地には擬態獣の亜種が生存しており、ここ日本でも、スーパーロボット「ゴーダンナー」とパートナーロボット「ネオオクサー」が戦いを続けていた……。

 このような、古きよきロボットアニメを現代に甦らせてみましたってことなんでしょうけれど、必要以上に女性キャラがむちむちでぷりぷりで、エロアニメ臭もぷんぷん漂っていたりして、おまけに主人公は新婚さん、旦那の乗るロボットがゴーダンナー、新妻の乗るロボットがネオオクサー、で、そいつらが合体(新婚=神魂合体)するという、あまりおつむのよろしくない設定。美少女とロボット、という一昔も二昔も前のOVA売れ筋路線をいまだに引きずっておるのですな。もういい加減、そういうのから卒業してもいいと思うのですがねぇ。作画はかなり頑張っているのだし、そういうの抜きで勝負できないものなのでしょうか。

 それはさておき、このオープニング曲はカッコイイ!おぉ!血がたぎる!ロボットアニメの主題歌はこうでなければ!これぞ正統派、これぞ王道!渡辺宙明バンザイ!歌詞には「永遠の平和を契りあい 身も心も重ねて」とか「勇む者に力与えひとつになる」なんてスケベなキーワードも入ってて、やっぱり抜けきれないのかエロアニメ路線が、とか思ったりもしますけど、「鋼の拳でバンバン」とか「邪悪な敵をガンガガン」とか「魂込めフルパワーでダダッ!ダダッ!ダダッ!」とか昔懐かしいロボットアニメ特有の意味不明な擬音が入ってると、やはり燃えます!これぞ宙明サウンドの真骨頂!劇伴もいつもの調子で、レーザーブレードもどきの曲も当然入っています。

 1925年生まれということで、相当お年ではあるのですが、後進に道を譲るなんてことは言わないで、これからもどんどん活躍していただきたいものです。そして、昔の名曲もどんどん再発してもらいたいものです。隠れた名曲、子門真人の「戦え!バイカンフー」(『マシンロボ クロノスの大逆襲』挿入歌)もCDで出してくれ!


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