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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

CRYSTALS 〜25th Anniversary Best〜

浅香唯  2010年

「Believe Again」が最高

 三代目スケバン刑事。懐かしいですねぇ。あの頃の浅香唯といえば向かうところ敵なしって感じでしたね。デビューし立ての頃は「コンプレックスBANZAI!!」(4thシングル)とか「ヤッパシ…H!」(3rdシングル。「Iの手前は、ヤッパシH!」ってバカ歌。作詞は森雪之丞)なんて変な歌も歌っていたのにねぇ。タイトルからして売る気が感じられませんな。色物で行こうと思ってたわけでもあるまいに。まぁ、スケバン刑事になるまではB級アイドルの王道を突っ走っていたわけですね。もっとも、スケバン刑事という番組自体がB級で、かつ主演した『少女忍法帖伝奇』がシリーズ中、最もつまらん内容だった(そのわりに評判が良くて、当初半年間の放映予定を更に半年延長……勢いって恐ろしい)ので、売れてからも実はB級だったというのが本当のところ。

 しかし、当時の人気はすさまじく、中山美穂、工藤静香、南野陽子と共に「アイドル四天王」(微妙な四天王……)と呼ばれ、1988年の浅香は「日本で一番忙しいアイドル」なんて言われていました。最大のヒットである10thシングル「C-Girl」、11thシングル「セシル」を出したのも、この年。翌年には『YAWARA!』に主演。このあたりがピークだったんでしょうね。『YAWARA!』といえば浅香唯の姿か皆口裕子の声じゃなきゃダメですよ。谷亮子なんて調子こいた奴はダメです。誰か注意する奴はおらんのか。

 それにしても、スケバン刑事主役の三人の売れ方はすごかったです。大西結花は既にそれなりに実績があった(実力派少女って言われて、菅野美穂みたいな扱われ方だったんですよ)けれど、中村由真なんて、今から考えたら売れるわけないキャラやもんなぁ。ブームというか熱気というか、勢いって恐ろしい。一過性のブームに過ぎなかったことは、その後の3人を見れば納得。特に大西結花の落ち方と来た日には……。まぁ、そんなことはさておき、B級だろうがなんだろうが「売れる」というのは大したもので、スケバン刑事の第1話と最終話じゃ、顔が全然違います。整形とか何とか言うことではなく(実際にしてるかどうかは知りませんけどね)、放つオーラが違うのがハッキリ分かります。このあたり、最初から名が知られていた斉藤由貴、美人過ぎて顔の変わりようがなかった南野陽子と違うところですね。

 さて、このベスト盤では、初期のバカ歌に笑うもよしなんですが、『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』の主題歌にして9thシングル「Believe Again」が一押しです。実に良い曲です。映画の出来なんて関係ないです。南野陽子の作品で健筆を振るった萩田光雄による編曲が素晴らしい。雄大なイントロからグッとくるね。麻生圭子による思春期の皆様方に夢と希望を与える歌詞も素晴らしい。母性すら感じさせるボーカルが素晴らしい。というわけで、浅香唯はそのうち消えても、この曲は永遠だと思います。