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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

LITTLE MISS JAZZ & JIVE GOES AROUND THE WORLD!

akiko  2005年

おしゃれヴォーカル最高峰

 一般にジャズ・ヴォーカルというと、気だるくネトネトしてヌルヌルしてるか、だみ声で執念深い感じの陰鬱な雰囲気しか想像できないのです。聞いてるこっちまで暗い気分になるようなマイナスの波動を感じるわけですね。「不幸」とか「幸薄」ってイメージです。そのくせ自意識過剰で手に負えないって感じですね。そもそもジャズって暗いものだと思いますが、人の声でやられると陰鬱度合いが違うというか、呪われてる気がするのです。「言霊」って、あると思います。

 そんなイメージしか持っていない私がここで紹介しているのが、なんとヴォーカルものなのです。しかも、片付けにくく取り出しにくい、安全性もイマイチで、破損したら取り返しがつかない、そのくせマニアぶって値段が高いと、いいところなしで始末に終えない紙ジャケット仕様なのです。つまり、普通なら絶対に手を出さない類の品物なわけです。しかし、ヴィレッジ・ヴァンガードで流れているのを聞いたら、手に入れずにはいられなかったのです。思わず、その場で手に取り、カバンの中……ではなく、レジへ持っていって、キッチリお会計しちゃったのであります。こんなに楽しく美しい音楽を聞かされたら、もうジャズ・ヴォーカルがどうの紙ジャケがどうのなんて小さなことは言ってられない!なんてイカス!なんてカッコイイ!というわけで手放しで褒め称えちゃうのであります。

 歌っているakikoは、埼玉出身のジャズシンガー。なんと、あのヴァーヴ・レーベル初の日本人女性シンガーなのです。5thアルバム『Mood Swings』や6thアルバム『mood indigo』ではレコード番長こと須永辰緒をプロデューサーとして迎えたり、TVSP『ルパン三世 アルカトラズコネクション』のオープニングテーマ「Lupin The Third」(いつものテーマのボーカル版)、エンディングテーマ「WHAT'S THE WORRY?」で大野雄二トリオと共演したりと、なかなか分かった人のようですね。

 で、これは、そんなakikoの8枚目のアルバム。まず、ジャケットのオシャレなこと!さすが元ピチカート・ファイヴの小西康陽プロデュースであります。そして内容もオシャレ感満点。ジャンプ&ジャイヴ(40〜50年代にアメリカの黒人の間で流行したジャズとロックンロールの合体形であるダンス・ミュージック)のカヴァー集ということで、明るくノリノリになっていて、暗さや呪いなんて微塵も感じさせません。もちろん小西のアレンジはオシャレの極み!なんと言っても「Mr. SANDMAN」(オリジナルは「ロリポップ」でお馴染みの四人組女性コーラスグループのザ・コーデッツが歌って大ヒット)が素晴らしい!これ一曲を聞くだけでも買う価値はあります。間違いなしの鉄板アルバム。断然オススメです。今年の新譜で最大最高の収穫です。即ゲットしないと絶対後悔します。



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