本文へスキップ

ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

SOLAR FLARES

SVEN LIBAEK  1974年

「コズミックファンク」意味はよく分からんがなんとなくカッコイイ

 例によって例のごとく輸入盤ゆえに資料がほとんどないのであります。ノルウェーの作曲家Sven Libaek(スヴェン・リーベク……って読むのかな?これも読み方が分からないのであります。そもそも何語なのだ?)という人の作品です。この人は、オーストラリアのTV用の音楽を作っている人だそうで、『INNER SPACE』とか『THE SET』といったフィルムのサントラ盤がクラブ界隈で人気を呼んでいるとのことです。『INNER SPACE』というのは、あの『ミクロの決死圏』みたいな映画ではなく、ホオジロザメの生態を追うドキュメンタリー番組だったそうで、あの『ジョーズ』にも影響を与えた伝説的な番組とのこと。ここでサメを撮影したロン・テイラーとバル・テイラー夫妻が、『ジョーズ』の撮影にも参加したんだそうです。

 で、このアルバムは、リーベクがSolar Flare名義で率いたオーケストラの1974年作品の復刻なのであります。良質なコズミック・フュージョン&ファンク、ジャズ・ロックが満載。レコード収集家たちのあいだでカルト的な人気を博してきたライブラリー激レア名盤が遂に復刻!なんて謳われちゃっております。コズミック・ファンクとかコズミック・フュージョンなんてのが聞きなれない言葉なんですが、「オリジナルのカスタム・メイドのシンセを使い、ジャズ、ソウル、イージーリスニングの要素を取り込んだコズミックでスペイシーなラウンジミュージック!ドラマティックなストリングスや管楽器をふんだんに配したシネマティックなラウンジ楽曲から、粘着質なファズの利いたファンクネス溢れるオトコのギター駆け巡るコズミック・フュージョン、クラヴィネットやヴィブラフォン、ムーグ・シンセが入り乱れる無国籍なジャズ・ロック」だそうであります。説明してるようで全然よく分からない文章(て言うか単語の羅列)ですね。この文章読んで、どんな音楽か明確にイメージできる人がいたら凄いわ。

 私が紹介してるんだから、どうせまた変な音楽なんだろうとお思いの方も多いと思いますが、まぁ、そうです(←否定せぇよ)。簡単に私流に身も蓋も無い言い方をしますと、ちょっと宇宙な感じのラウンジミュージックです。そう言えば、ラウンジミュージックとイージーリスニングとの違いって何なんでしょう。何でもいいですけどね。しかし、なんでもオリジナル盤はオークションの世界でも常時高値高騰の激レア・アイテムだそうで、録音には当時のオーストラリアのジャズ界を代表するDon Burrows、Errol Buddle、George Golla、Johnny Sangsterなど凄腕が参加してるそうです。哀しいことに、どれくらい凄腕なのか関係資料も何もなく、大体名前の読み方からして分かりません。でも心配はありません。独特の浮遊感を湛え、バラエティに富んだ曲が目白押しで、なかなか聞かせます。


メニュー

  1. トップページ
  2. 特選名曲
  3. 特選名著
  4. 特選名画
  5. ヴァイブの殿堂
  6. PROFILE
  7. BLOG
  8. BBS
  9. LINK

おすすめ情報