ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

中島らもの明るい悩み相談室

中島らも  1996年


じゃがいもを焼いて味噌をつけて食べると死ぬと聞いたが本当か

 「葬式で、つい笑ってしまう私」、「飼い犬のごはんをのぞく隣人」、「他人の前世が気になる」「会議で『ポンポコリン』と叫ぶ夫の将来は」……。世の中のありとあらゆる悩みに救世主が現れた。鬼才・中島らもが明るく答える、朝日新聞のスーパーヒット連載。1984年から94年の10年間の悩み相談の中から選りすぐりの珍問を集めた、待望のシリーズ第1弾。

 当時、知り合いの新聞屋に頼まれて朝日新聞を購読していたので、リアルタイムで読んでいました(今は、地元紙である京都新聞を購読している)。読者のしょーもない相談にしょーもない回答をするという面白おかしい連載で、テイストとしては『探偵!ナイトスクープ』に近いです。しかし、朝日新聞というのは分からない新聞である。何が分からないって、思想的に♪赤い赤い~赤い思想の朝日~♪と歌われる左翼新聞の、従軍慰安婦だの南京大虐殺だの記事捏造を繰り返して反日活動を続ける売国奴の朝日が、こういうふざけた連載を許すところが分からない。愚昧な庶民どもにふさわしい低劣な娯楽を与えてやろうという朝日のエリートさんたちの、いやらしい優しさ攻撃だったのだろうか。掲載誌には大きな問題があるけれど、本書には何も問題はない。シリーズは、『もっと』『さらに』『ますます』『ばしっと』『つくづく』『やっぱり』と続いて計7冊あります。最近は「特選」という形で、『よりぬきサザエさん』みたいな感じで再発されているようです。

 しかし、朝日新聞の浸透っぷりというのは何なのだろうか。真面目に読んでいたら頭が痛くなる「天声人語」が入試に使われまくるのは、裏で日教組と手を組んでいるからだろうが、あれだけ酷い事実がいろいろと暴露されているにもかかわらず、業界二位の発行部数というのが信じられない。もっとも、今どき、新聞に書いてあったから、テレビで言っていたから、と報道を盲信するような人は少数だと信じたいが、新聞などというものは、小説と同じで、全部嘘だと思って読んだ方がいい。それと、何紙かあわせて読まないと面白みがない。子供に朝日小学生新聞を読ませる暇があったら、右寄りの産経、読売、左寄りの毎日、朝日をあわせて読ませて、世の中にはいろんな価値観があって、ひとつの事実でも受け取り方が全然違うということ、それと、伝え方によって事実をどんな形にでも変えられること、つまり情報という奴がどんなに大きな力を持つかということを教えなきゃダメですよ。事実とか真実なんてものは、つまるところ「自分がどう感じたか」、「自分がどう感じたいか」ってことに尽きるのです。


copyright©Daikichi_guy 1999-2020  all rights reserved.