ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち

[監督]小中和哉 [出演]つるの剛士、山田まりや、木之元亮  1998年


こんどの敵は、デカスゴだ。

 最近、山田まりやって可愛いなぁと思えてきましてね。目がどうかしたんですかね。なんかスッピンだとテレビ局に入れてもらえなかったという逸話を持っている人なんですけれど、「可愛いやん」と思うようになったきっかけが『ウルトラマンダイナ』だったわけです。でもテレビの方じゃ、ただの喧しい女の子で、どっちかと言うとヒロイン的には元セクシーメイツの寄り目のネーチャンの方がおいしいところを持っていっていましたね。その意趣返しなのかなんなのか、平成ウルトラ最初の劇場用映画という記念碑的作品である本作では、バッチリ山田まりやがヒロインです。間違っても杉本彩じゃないですよ。

 僕らのヒーロー、ウルトラマンダイナをボロカスにした宇宙有翼獣ゲランダを一撃の下に倒した巨大戦艦。そんなグレートマジンガーみたいなおいしい登場をしたのは、コンピュータ制御による無人の電脳巨艦プロメテウス。ウルトラマンダイナをも凌ぐ新たな人類の希望としてTPC地球平和連合が極秘裏に開発を進めていた新兵器である。スーパーGUTS の隊員達は、プロメテウスのメインコンピュータにインプットする戦闘経験のデータサンプルとなるよう要請を受ける。ダイナを例えにしてプロメテウスの優位性を説明され怒ったアスカは「こんなデジタル戦艦の能力なんか否定してやる」と自らデータサンプルとなる。そんな時、謎のUFOが出現、アスカはダイナに変身して戦いに挑む。そこへ満を持して現れたプロメテウスだが、UFOが照射した光線を浴びて電脳魔神デスフェイサーに変貌する。実は、プロメテウスへの戦闘データのインプットは、ダイナの戦闘パターンを把握するための宇宙植物獣人モネラ星人の罠だったのだ。すべての手の内を知られたダイナに勝ち目はない。地球破壊のカウントダウンが始まる!

 最大のピンチに立たされるダイナ。絶望しかけた人類。しかし、未来に向かって立ち上がろうと、人々の思いが結集したとき……というわけで、やっていることは『ウルトラマンティガ』の最終回3部作と同じなのでストーリー的に新鮮味はないんですけれど、それでもやっぱり、皆が勇気を思い出して立ち上がるシーンには熱い涙が込み上げてきます。あれにウルウル来て体が熱くならない奴は駄目だね。ティガに感動した私としては、ダイナはイマイチという評価を下しているのですが、本作と、テレビ版におけるF計画(TPCがウルトラマンダイナの戦闘データを元にして究極防衛兵器、人造ウルトラマン「テラノイド」を作り上げる)のエピソードと、隊長役の木之元「ロッキー刑事」亮の熱すぎる演技は別です。あ、山田まりやのこと、何も書いていない……。


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