ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

BESTはお好き?

GO-BANG'S  1992年発売


ザ・ナンバーワン・ガールズバンド

 ピチカート・ファイヴを知るまでは、この世にこんなオシャレなバンドがあるのかと思っていたのであります。そうです、GO-BANG'Sです。80年代中期から活動した、ボーカルとギターの森若香織(小さい)、ベースの谷島美砂(もっと小さい)、ドラムの斉藤光子(めちゃデカイ)の3人からなる北海道出身のガールズバンド。

 ガールズバンドといえば、岸谷五朗と結婚した奥居香のプリンセス・プリンセス、大してヒットしなかった番組『大都会25時』の、大してヒットしなかった主題歌「水の中の逃亡者」や「限界LOVERS」で有名な寺田恵子のSHOW-YAあたりが有名でしょうか(寺田恵子は、EarthShakerの西田Marcy昌史とHipsというユニットを組んで『超音戦士ボーグマン』主題歌「夜をぶっとばせ!」を歌ったり、野村義男達とRIDER CHIPSを組んだりと、なかなか興味深い動きをしています)。おぉ、「P.S. I LOVE YOU」のPINK SAPPHIREなんてのもいましたね。

 バンドブームなんてものもあった時代ですから(その象徴たる『三宅裕司のいかすバンド天国』が放送されたのが1989年2月~1990年12月)、いろんなバンドがうじゃうじゃ出てきたわけですが、GO-BANG'Sは、ルックスで売るというようなバンドではない、て言うか、やりたくてもできない(←失礼)ので、その曲の素晴らしさとか他のガールズバンドにはないハチャメチャなカッコ良さに惚れていたのですよ。プロデビューには、RCサクセションの忌野清志郎が尽力したそうで、なるほど、分かるような気がします。日本歌謡界には得がたい無二の才能だったと思うんですが、そんなにメジャーにならずに、94年に解散してしまいました。

 世間では、広瀬香美出現前のアルペンのCMソングになってヒットした「あいにきてI NEED YOU」あたりがよく知られているんでしょうけれど、あれは心あるファンである私の中ではゴーバンズっぽくない曲として認識されています。そりゃ、あなた、C級タレント森脇健児が出ていた『ざまぁKANKAN!』という多分関西ローカルの番組のテーマ曲「ざまぁKANKAN娘」を知っている私には、あんな曲では物足りません。毒抜きされすぎています。当たり前の曲になりすぎています。と、いうわけで、このベスト盤は昔の曲も聞けるのでオススメです。それに何より、あの名曲「Bye-Bye-Bye」も収録されているのです!アレを聞いて泣かない奴は死ね、というくらい素晴らしい曲。大半の曲は森若が作っているのですが、私は斉藤が作った「ときめきはグラマラス」という曲も大好きです。

 なお、森若は、最近、chee's(ISDNはじめちゃんのCMに出ている3人組)というチェキッ娘の残党に「ガラガラゲッチュ」というゴーバンズ丸出しの楽曲を提供、HEY!×3ではよっちゃんと一緒にギターを弾いていましたよ。懐かしくてグーなので、こっちも聞いてみてくださいね。ちなみに、このチェキッ娘というのからして何者なのかよく分からんのですが、なんでも「平成のおニャン子クラブ」的なアイドルグループということで結成されたらしく、メンバーには、下川みくに、熊切あさ美といった、部分的には懐かしい名前が連なっております。


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