ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

DREAMS & DESIRES

ROBERTO PERERA  1992年録音


マイケル・ジャクソンのアニメのサントラではない

 これはドラさんのHPで教えてもらったロベルト・ペレーラのアルバムです。いろんなところで情報収集できて、インターネットってのは、便利な代物ですねぇ。て言うか、そんじょそこらのガイド本じゃ、お目にかかることなんて絶対ない、こういうレアな情報を持った人が、ホントにたくさんいらっしゃるんですね。ついでですから、このアルバムを例にとって私のCDの買い方のひとつを御紹介しましょうね。

STEP 1:ドラさんのHPで、この名を知る(「ハープでフュージョン」……好みかも……)。

STEP 2:HMVのサイトで検索し、ヒットしたアルバムをチェック(試聴)する。

STEP 3:一番変なジャケットのアルバムに決定する。

 で、買ったのがこれです。変でしょ、このジャケット。左下にどかんと出てる顔はマイケル・ジャクソンなのか?何も、わざわざ変なのを選んで買うことはないやないかと言われそうですが、別にジャケットだけで選んだわけじゃないんですよ。ちゃんと試聴もしましたよ。レコード屋店頭では決まったものしか試聴できませんから、こういう買い方はできませんわね。

 試聴と言えば、私の行き付けの店、京都の三条新京極にあるJEUGIA三条本店の3階ジャズ売り場では名盤200枚が試聴できますよ。金はないが暇は有り余ってて、店員や他の客の視線などモノともしない面の皮を持っているなら、ここで一日中座って試聴するのも楽しい休日の過ごし方です。

 余談はここまでにして、このアルバムは、ハープによるフュージョンです。ジャズでハープを使う人といえば、ドロシー・アシュビーがいますが、ジャズ界では十分変り種に入ります。しかし、このアルバムは、それどころではありません。主役のロベルト・ペレーラが使う楽器は、アコースティックとエレクトリックのパラグアイアン・ハープ!中南米のハープ(ラテン・ハープとも呼ぶ)の代表的なものなのだそうですが、それにしても、エレキ・ハープなんてものが、この世に存在するなんて全然知りませんでした。

 他にも、南米アンデス地方周辺の民族音楽であるフォルクローレに使われる弦楽器「チャランゴ」(ギターの親戚みたいな奴)だの、サンバやボサノバで使われるブラジルの打楽器「スルド」だの、ウルグアイ由来の「カンドンべ・ドラム」だのといった謎の楽器や、バンジョー、ボンゴ、コンガ、アコーディオンといった個性のキツイ楽器が多く使われています。この編成からも分かるように、内容は極めてカラフルで陽気なフュージョン・ミュージック。録音がマイアミで行われたというのも、納得の一品です。


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