ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

APRIL

ROUND TABLE featuring Nino  2003年


おしゃれなサウンドにロリな声

 ちょっと前、土曜の夜中に、『ちょびっツ』ってアニメをやってました。いつの頃からか、アニメは夜中に放送するものになってしまいましたね。子どもたちに見せることを考えていないんでしょうね。

 この作品も、いかにもモテないけど美少女(ただし生身は除く)好きのオタク御用達ってな感じで、ターゲットは明らかに「(不健康な)大きなお友達」です。ちなみに、私は見てませんよ。どうも、ああいう絵柄(いわゆるアニメ絵)に馴染めないんですね。『CDTV』を見終わった後、寝る前にトイレに行って、帰ってきたらオープニングが流れてた、ってパターンなのです。

 そのオープニング曲がよかったのですよ!プリティで、ポップで、キュートで、ちょっとロリ(←ここポイントね)。タイトルは「LET ME BE WITH YOU」。歌っているのはROUND TABLE featuring Ninoという人たち。ROUND TABLE は、北川勝利(ベース・ギター・ボーカル・コーラス担当)と伊藤利恵子(キーボード・ボーカル・コーラス担当)が、1993年に大学のジャズ研究会で結成、1997年にインディーズデビュー、1998年にメジャーデビューした渋谷系ユニット。

 しかし、ここで騙されてはいけません。ROUND TABLEは、曲は良いし、フリッパーズ・ギター好きな人ならきっと気に入るでしょうって感じのプリティでポップでキュートな曲なのに、流れてくるのは弱々しい兄ちゃんの歌声だけ……ほんのちょっとだけ、お姉ちゃんの可愛い声も入ってますが、メイン・ボーカルは兄ちゃんの方らしい。全部お姉ちゃんに歌わせんかい!もったいないことしやがって!男の声なんか聞きたいことないんじゃ!と怒ることになります。

 キモは「featuring Nino」の部分なんですね。Ninoは、2002年からゲストボーカルとして参加した人なんですが、どういう人なのかはイマイチよく分かりません。しかし、何と言うか、この個性的過ぎる声は完全にゲストの枠を超えてしまっていて、ROUND TABLEを食ってしまっていると思うんですが。実際、両者のアルバムを聞き比べてみても、featuring Ninoの方が聞きやすくていいと思います。それに、この声質のおかげで、ROUND TABLE featuring Ninoには、アニメ・タイアップが非常に多いです。


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