ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

KOHHY'S SINGLES

小比類巻かほる  1991年発売


SO LOVE IS ALL, YOU JUST STAY WITH ME

 小比類巻って珍しい苗字が懐かしいですな。女性R&Bの元祖。女版、久保田利伸。80年代後半に絶頂期を迎え、バブル期を彩った一人なんですが、当時は、いわゆる「実力派シンガー」というほどキャリアがあるわけじゃなし、かといってルックスから「アイドル」に分類するには歌がうますぎるってことで、大衆に理解しやすいレッテルを貼ってもらえず、しかも、プリンスモーリス・ホワイトにプロデュースさせたり、突如インディーズ活動を始めたりと、だんだんマニアックな方に走ってしまったせいで、今では、あまりお見かけすることもありません。

 と思っていたら、こないだ久しぶりにテレビで、その姿を見ることができました。「あの人は今」みたいな企画で「Hold on Me」を歌ってましたけど、さすがに声の出が悪くなってましたねぇ。当時は、そんじょそこらの歌手とは違う伸びと張りのあるソウルフルな歌声が売り物だったと思うんですが、今でも歌ってるんでしょうかね、この人。なんか場末のライブハウスやなんかで歌ってそうな雰囲気がありますけどね。キレイなんやけど、昔から退廃的な雰囲気を感じさせる人だったので、本当に場末で歌ってたら、ハマリすぎで怖い。もう、それなりの歳でしょうしねぇ(確か、私より年上のはず)。テレビでも、なんか化粧が濃かったんですけどね。

 ちなみに、愛称はKohhy。コッヒー……言いにくいねん。確かに「小比類巻さん」ってのも言いにくいし、「かほるちゃん、遅くなってごめんね」なんてキャラでもなかったけれど(←当時ですら既に通用しないネタ)、コッヒーって、相当言いにくいぞ。言いにくい愛称ってのは、愛称としての役割を果たしていないと思うのだが、いかがなものか。しかし、普通、苗字をこんなふうに呼びますかね?まぁ、好きなようにしたらええんですけどね。宇多田ヒカルなんかヒッキーですからね、ヒッキー。2ちゃんねるでヒッキーて言うたらひきこもりのことでっせ。普通に「宇多田」でええと思うんですけど。小比類巻ほど言いにくくないし。

 さて、これは、そんなコッヒー(言いにくいっちゅうねん)のベスト盤。ズバリお徳用です。「TOGETHER」、「飛べないブルー・バード」、「COME ON」、「Hold On Me」、「City Hunter ~愛よ消えないで~」、「両手いっぱいのジョニー」……馴染みのある曲となると、やはりデビューして数年、初期の頃の楽曲に集中しますが、やっぱり歌はうまいし、良い曲もたくさんあります。個人的には、これには収録されてない「二人のゼネレーション」とか「Happy Birthday」とかが好きなんですけどねぇ。


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