ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

MONTUNO NO.5

QYPTHONE  2003年


ジャンルはよく分からんが気持ち良い一枚

 私ゃクラブ~なんてな所に行ったことがない。ついでに言うと、ディスコなんてところにも行ったことがない。そもそも、そういう賑やかそうな、うるさそうな、華やかそうな、軽佻浮薄の権化みたいなところに行きたいとは思わないのですね。

更にDJと言うと、つボイノリオ(ハイヤングKYOTO水曜日は面白かった)とか笑福亭鶴光(オールナイト・ニッポンは土曜だけ聞いてた)とか、そっち方面を想起する保守的なタイプなので、クラブDJなどというものが一体どういうことをやる人なのか、DJ音楽なるものが一体どういうものなのか(DJが作曲するの?LPを痛めつけてたら音楽になるの?)全然分かってないわけです。誰か分かりやすく説明してくれんだろうか。

 というわけで、このキップソーンというユニットのことなんかも全然知らなかったわけです。キーボーディストの中塚武が主催するカルト・ポップ・ユニットだそうで、ユニット名はアメリカの理論物理学者で、重力の理論や相対論的宇宙論の分野に貢献した(と言われてもサッパリ分からない私は文系)キップ・ソーン(Kip Stephen Thorne)に由来します。ファンク、ボサノヴァ、ジャズ、電子音楽、モッズ、シネマミュージック等を、ダンスミュージックとしてアウフヘーベン……ということなんですけれど、それまで見たことも聞いたこともなかったのでした。

 だから、このアルバムを買っちゃったのも奇跡的な偶然の賜物で、たまたまarch recordsのサイトでジャケットワークが良かったものだから試聴して、しかも、それがヨーロッパ盤だったという始末。arch recordsは輸入CD屋さんだから当然といえば当然なんですが、ちゃんと日本盤も出している日本のユニットなのにねぇ。でも、ヨーロッパ盤は国内盤より曲数が多いんですよ。何故でしょうね。

 まぁ、それはさておき、いやぁ、こういうオシャレ~な人たちがいるんですねぇ。聞いてると自然と体が動き出す、とても気持ちいい曲が目白押しです。クラブ・ミュージックってのも聞かなきゃいけませんねぇ。何事も食わず嫌いはいけません。しかし、こういう曲で、どうやって踊るんでしょうね?そっちの方が興味あるんですけど。ま、それはともかく、これはなかなか気持ちよいアルバムでオススメですよ。


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