ダイキチ☆デラックス~音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ダイキチデラックス

'70s DISCO HITS DELUXE

1998年発売


ナウなヤングはデスコでフィーバー

 ディスコ!ディスコ!ディスコ!健全な良い子である私は、そういう魔窟に足を踏み入れたことなどあるはずがないけれど、やたら派手派手しいイメージはニュース映像等でお馴染みですね。なんでも男性5000円、女性4000円、金曜は500円アップ、土曜・祝祭日前日は1000円 アップなんて料金だったそうで、そんなところに行けるわけないじゃないですか。しかも、服装チェックだのなんだのがあって、そんじょそこらのトッポイ兄ちゃんは近付くことすら出来なかったのです。『サタデー・ナイト・フィーバー』なんて映画もありました。ジョン・トラボルタなんて一発屋で終わると思っていましたがねぇ。ああいう真っ白スーツを着てなきゃダメだったんでしょうか。ミラーボールにワンレン・ボディコンの姉ちゃんが扇子片手にアホ踊り←それはジュリアナ東京ですね。

 京都にも、祇園マハラジャという古都のイメージに寄りかかってるんだかブチ壊してるんだか分からない有名店がありました。杉本彩(ちなみに私と同い年)が常連だったというのは有名な話。しかし、ディスコなんてものはバブルとともに歴史の彼方に消え去って、いまや知らない人の方が多くなっているんでしょうね。祇園マハラジャも、「にんにくや」になっちゃったしな。現代の夜の魔窟はクラブとやらいうものになったらしく、もちろん、そんなところにも行ったことはないので、ナウなヤングはどんな曲を聞いて踊り狂っているのかは分かりませんが、ブラボー黒人、ブラボー・ゲイのディスコ文化華やかなりし頃のナンバーには太刀打ちできますまい。

 当時、それこそ浴びるように聞かされたものです。アラベスクの「ハロー・ミスター・モンキー」、ジンギスカンの「ジンギスカン」、ヴァン・マッコイとソウル・シティー・シンフォニーの「ハッスル」、ボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」、カール・ダグラスの「吠えろドラゴン」……ああ、どいつもこいつも懐かしい!思い出しただけで腰を振ってしまう、この感じ。曲としては、初期ディスコ・ミュージックであるソウル・ミュージックから、ユーロビートへ移行する70年代後半あたりが一番面白い時期だと思いますが、いかがでしょうか。このアルバムは、その頃のディスコを追体験するにはもってこいの好企画。ドライブのお供にも相性がいいですよ。是非一度お試しください。

 80年代の曲も聞いてみたいわ、ユーロビートも大好きなの、なんて方には『ディスコ・フィーバー・ベスト』をどうぞ。フィル・コリンズの「イージー・ラヴァー」、バナナラマの「アイ・ハード・ア・ルーマー」(個人的には「第一級恋愛罪」の方が好きなのだが)、シニータの「Toy Boy」、A-haの「テイク・オン・ミー」、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「宇宙のファンタジー」、そしてバグルスの「ラジオ・スターの悲劇」も聞けますよ!


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