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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ジョー・ローランド JOE ROLAND


 いやぁ、しかし気に入りましたよ、『JOLTIN’ JOE』(1950、1954年録音)。あるプレイヤーが気に入ったら別のアルバムを捜してみる。日本盤がなきゃ輸入盤だ。こうして、どんどん泥沼にハマっていくわけなんですが、それでもハマりたい甘い罠ハメたい(以下自粛)。というわけでジョー・ローランドのアルバムを捜しておりましたが、もともとリーダー・アルバムの少ない人らしく、まるで品物がない。サイドメンとして参加した作品はあるんでしょうけれど、そこまで捜す気力はない。大体サイドメンだと内容に保証がないし、リーダーとしてバッチリ自分のカラーで染め上げた演奏が聞きたいのです。そんなことを思いながらレコード屋をうろついていたら、ありました1枚だけ!ジャケット・デザインも渋いぞ。もちろん即購入。これがまた期待を大きく超える名作!あぁヴァイブ好きで良かった!こういうことがあるから、なかなかやめられませんね。こういうのを見つけられるようになったら俺も一人前なのかなぁ、なんて、ちょいと得意になってみたりなんかしちゃったりなんかして。この楽しみのために酒も飲まずタバコも吸わず、博打にも女にも狂わず、毎日の昼飯代を削って金を貯めて……なんか書いていて涙ぐましくなってきたぞ。


 世間で名盤の誉れ高いアルバムは、そりゃまぁ確かに良いのが多い(もちろん好みに合わないのもある)けれど、マイナーな人のアルバムでアタリを掴むと異様に嬉しいものです。「へへっ、これを知っているのは俺だけだぜ」なんて優越感に浸れますからね。いやらしい根性と言われようがなんだろうが、事実だから仕方がない。優越感こそ何よりの幸せ。怪人二十面相だって「ふっふっふ、明智君」なんつって優越感に浸っているときが一番幸せなのよ。というわけで、このアルバムを買って帰った日も浸れましたよ、すげぇ優越感に。『ジョー・ローランド・クインテット ウィズ・フレディ・レッド』(1955年録音)。嬉しかったですねぇ、これを聞いたときは。あぁヴァイブ好きで良かった。こんな素晴らしいアルバムに巡り逢えて、神様ありがとう!明日はホームランだ!っていう気分でしたよ。中身は実に端正で美しい音色。こういうのをリリカルな演奏って言うらしいですが、この美しさこそヴァイブの醍醐味だ、と実感できるアルバムです。


 サイドメンとしても頑張っております。MAT MATHEWS『The Gentle Art of Love』(1956、1957年録音)。これはアコーディオンとヴァイブの組合せです。華やか感は満点。それと、そこはかとなく漂う妖しげ感も。それはさておき、このアルバムではフレンチホルンだのヴィオラだのも入っています。カラフルですねぇ。照明を落としたくなりますねぇ。妖しげ感増幅120%ですねぇ。フレンチホルンで始まる1曲目なんか「おっ!『黒部谷のテーマ』か?」なんて思っちゃいますね(ジャズを聞く人のうち何人が「黒部谷のテーマ」を知っているだろう……?)。その上、フルートにハービー・マン、トランペットでアート・ファーマーも参加、おお、なんか豪華なメンバーじゃありませんか。いや、豪華っていうかマニアック。いや、それよりも肝心のアコーディオンはどこに行ったのだ?……ジャケットも古臭い映画の一コマみたいでオシャレです。DAWNレーベルのジャケットは地味なんですけれどデザインセンスが良くて目を惹く美しさですね。



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