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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ウォルト・ディッカーソン WALT DICKERSON


 この人を紹介するときに必ず書いてあるのが「ヴァイブのコルトレーン」という二つ名。そして最高傑作は『トゥ・マイ・クイーン』(1962年録音)。でもねぇ、このアルバム、難解というか退屈なだけでね、聞いていて楽しくないんですわ。聞き手の感覚としてはテディ・チャールズに近いものがありますね。全否定する気はありませんが(実際、こういう演奏も面白いとは思う)、正直、毎日聞こうかって感じにはならないアルバムですねぇ。そもそも「ヴァイブのコルトレーン」というのが褒め言葉に聞こえないわけですね。私みたいに、団塊の世代なんて大嫌いで、学生運動なんて低脳どもが騒いでいただけとしか思ってないナウでヤングなリスナーには、コルトレーンが神様だった頃の雰囲気というのは分からないし、こんな二つ名が有効なのかどうかってのは判断不能です。正直言って、コルトレーンなんて特に好きじゃないし、なんかねぇ、こういうこと言うと、ジャズファンの皆さんから石投げられたりしそうで怖いんですけど、胡散臭いんですよね、コルトレーンって。神様だとか聖者だとか言って、美しくもないフレーズを吹きまくって、ただのアブナイおっさんと違うの?という気がして仕方ない。


 まぁ、それは言いすぎとしても、チト神格化されすぎているんじゃないの?特に名盤の誉れ高き『至上の愛』って、あれ何?お経やん。あれが60年代ジャズの最高峰だの到達点だのと評価されているのが理解できない。もう誰が演奏しているとかなんとか、そういう知識なしに聞いてみれば気持ち悪いだけじゃないですか。「修行するぞ修行するぞ修行するぞ」って感じで。そういう雰囲気が、ジャズに「近寄りがたい」とか「気難しそう」とか「聞いている奴はおかしい」とかいうマイナス・イメージを植えつけているのではないでしょうか。そんなわけなので、素直に、単純に、『THIS IS WALT DICKERSON!』(1961年録音)の方をお薦めするのです。だって、こっちの方が明らかに美しい演奏ですよ。まぁ、美しいってのも所詮は主観の問題ですから、いくら言ったところで説得力なんかないんですけれども。



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