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ダイキチ☆デラックス〜音楽,本,映画のオススメ・レビュー

ビリー・ウッテン BILLY WOOTEN


 ビリー・ウッテンの『ライブ』(1972年録音)。これは、どえらい名盤です。今まで知らなかったことを大いに恥じます。こんなに素晴らしくノリノリでコテコテのヴィブラフォンのアルバムを、私は他に知りません。ビリー・ウッテン(ヴァイブ)、エマニュエル・リギンズ(オルガン)、ウィリアム・ローチ(ギター)、ハロルド・カードウェル(ドラムス)からなるカルテット『ザ・ウドゥン・グラス』唯一のアルバム。この1枚しか聞けないなんて、神も仏もない話だ!と大層に慨嘆してしまうほどの大傑作。こういう編成だとジョニー・リトルが近いのですが、あっちはラテン寄り、こっちは真っ黒けと印象は全然違います。しかも、ライヴ盤ということもあって、熱気はとどまるところを知りません。悶絶必至、鼻血ブーの必聴盤です。今すぐクリックして購入してください。絶対に損はさせません。間違いない!


 このビリー・ウッテンという人は、グラント・グリーンと組んで『Visions』とか『Shades of Green』とかいうアルバムにも吹き込んでいるのですが、どちらも入手困難盤で残念無念。『In This World』(1979年録音)というアルバムなら比較的入手しやすいですが、同じ人のアルバムとは思えないほどに雰囲気が違っていて、なんと言うか、ラウンジーなフュージョンっぽくなっちゃってます。いや、それはそれでいいんですけれど、濃密なライヴ盤で血湧き肉踊った後だと拍子抜けしてしまいますな。


 そんな耳は肥えているが口は悪い人たちに、なんと未発表音源集『ロスト・テープス』なる1枚がリリースされました!上で紹介した『ライヴ』に時間の都合で収録できなかった演奏を含む1枚。こんなに素晴らしい演奏をお蔵入りさせていたなんて、どんな耳をしておったのだ!と怒り心頭、発掘してくれたレコード会社に感謝感激の名盤です。これは今すぐゲットするしかないっ!それにしても、このジャケットの写真、なんとも奇妙なシャツを着ておりますな。この襟、どこまで長いんでしょうか。ネクタイのカラーリングと合わせて、ものすごいソウルを感じます。